ジャガー・ランドローバー、電磁波の影響を検査するラボをオープン

電動化、自動運転化の進む現在の自動車開発は複雑怪奇! ジャガー・ランドローバーの電動化・コネクテッド化に対応した「電磁両立性」テスト施設の中身

英国・ゲイドンに新設された電磁両立性ラボ。新型レンジローバースポーツが、この施設を最初に活用した車両となった。
英国・ゲイドンに新設された電磁両立性ラボ。新型レンジローバースポーツが、この施設を最初に活用した車両となった。
電動化とコネクテッドカーに関する積極的な投資を続けるジャガー・ランドローバーが、英国・ゲイドンの研究施設内に「電磁両立性(Electromagnetic Compatibility)」テスト施設を新たにオープンした。2022年5月に発売された新型レンジローバースポーツが、この社内施設において、電磁両立性テストプログラムを受けた最初の車両となっている。

車両に関する電波・電磁波の影響をテスト

現在の自動車はGPSやWiFiをはじめ、多くの電波や電磁波を発する機器を搭載。その影響を試験する電磁両立性ラボが、ジャガー・ランドローバーにおいて稼働をスタートした。
現在の自動車はGPSやWiFiをはじめ、多くの電波や電磁波を発する機器を搭載。その影響を試験する電磁両立性ラボが、ジャガー・ランドローバーにおいて稼働をスタートした。

21世紀に入り、自動車が電子制御される範囲と複雑さは加速度的に向上している。その風潮は電動化、自動運転が求められる最近ではますます加速しているといえるだろう。そんな時代に即して、ジャガー・ランドローバーは、次世代の自動車の電磁両立をテストする施設を開設。英国・ゲイドンの電磁両立性(EMC)ラボでは、開発車両が電子機器に関する法規と品質基準を満たしているかがテストされる。

「電磁両立性」とは、車両に搭載される電子機器から発生する電磁波などが、他のシステムに影響を与えず、同時に他の機器からの電磁波による影響を受けずに作動すること意味する。電磁両立性が確保されることで、電磁波障害などの好ましくない影響によるリスクを、大幅に低減させるという。

ジャガー・ランドローバーが新設したEMCラボには、音の反射を最低限まで減らした「無響室」をふたつ配置。また、バッテリーや電気モーターなど、個々のコンポーネントの性能を評価するための装置も設置された。Bluetooth、GPS、WiFi、4G、5G、アダプティブ・クルーズコントロール、ワイヤレス充電、ブラインドスポット・モニターなどの機能が、このラボでEMC試験を行う。

ジャガー・ランドローバーの電磁気学・コンプライアンス担当シニアマネージャーのピーター・フィリップスは、EMCラボの新設について次のように説明した。

「現代の自動車にとって、電磁両立性試験の重要性は、けして過小評価することはできません。この新しい試験施設の開設は、私たちのビジネスにとって重要な前進となります。品質、法的、顧客満足を実現するために重要な役割を果たすでしょう」

リモコンキーの時代はもちろん、自動運転で注目を集めるコネクテッド技術開発において、電磁両立性は当然不可欠な要素である。クルマが様々な環境と条件でも快適に安心して走れるようにするために、自動車メーカーは日々このような地道な研究をしているのである。

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