新型ウルス、ベントレーのパイクス記録を上回る10分32秒064で走破

デビュー目前の新型「ランボルギーニ ウルス EVO」がパイクスピーク・ヒルクライムで市販SUV新記録を樹立【動画】

絶好のコンディションに恵まれたパイクスピークにおいて、従来の記録を大きく上回る「10分32秒064」で駆け抜けた新型ランボルギーニ ウルス。
絶好のコンディションに恵まれたパイクスピークにおいて、従来の記録を大きく上回る「10分32秒064」で駆け抜けた新型ランボルギーニ ウルス。
2022年8月のワールドプレミアを前に、ランボルギーニは新型ウルスをアメリカ・コロラド州パイクスピークへと持ち込み、独自のタイムトライアル・テストを敢行。パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムで使用されるコースにおいて、公式レースデイ記録とはならないものの、市販SUV部門のコースレコードを叩き出した。

Lamborghini Urus EVO

ファジョーリのドライブで10分32秒064を記録

デビュー前の新型ランボルギーニ ウスルのステアリングを握ったのは、ヒルクライムの豊富な経験を持つシモーネ・ファジョーリだ。
今回、発売前の新型ウルスのステアリングを握ったのは、ピレリ・テストドライバーのシモーネ・ファジョーリ。見事、10分32秒064で駆け抜けた。

今回、発表前のウルス改良新型をドライブしたのは、ヒルクライムチャンピオンでピレリのテストドライバーを務める、シモーネ・ファジョーリ(Simone Faggioli)。彼は2018年にパイクスピークで後輪駆動車両のコースレコードを叩き出しており、カモフラージュが施された新型ウルスのドライブを任されることになった。

タイムアタック当日はコース全域にわたって通行止めにし、実際のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムと同じルートを設定。標高2862mからスタートしたファジョーリは、156のコーナーを含む12.42マイル(約20km)のコースを駆け抜け 、標高4302m地点のフィニッシュラインを「10分32秒064」で通過した。

ベントレーのレースデイ記録を上回るタイム

デビュー前の新型ランボルギーニ ウスルのステアリングを握ったのは、ヒルクライムの豊富な経験を持つシモーネ・ファジョーリだ。
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの当日に記録したタイムでないため、正式なレースデイ記録とはならないものの、ベントレー ベンテイガによって樹立された2018年のタイムを大きく上回ってみせた。

レースにはエントリーしていないものの、このタイムはパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの公式タイムキーパーによって記録。ウルスは、2014年にポール・ダレンバッハが記録した公認のレースデイ以外の市販SUV記録「12分35秒610」に加えて、2018年にリース・ミレンがベントレー ベンテイガで記録した、現在のレースデイ記録「10分49秒902」の両方を上回った。

アウトモビリ・ランボルギーニのチーフテクニカルオフィサーのルーベン・モールは、今回の記録達成について次のようにコメントした。

「今回のパイクスピークでのテスト、そしてタイムアタックの実施という決断は、ランボルギーニの「想定外を想定する」という精神を反映しています。まもなく発表される新型ウルスの優れた性能を実証するものとなりました」

「パイクスピークは、世界で最も有名なヒルクライムイベントであると同時に、自動車にとって非常にチャレンジングなイベントです。凹凸のあるコースレイアウトはシャシーのバランスを試し、その標高差はパワートレインにストレスを与えます。そして、天候はスタートからフィニッシュまで、急速に変化するのです」

ウルス EVOとして2022年8月に正式デビューを予定

絶好のコンディションに恵まれたパイクスピークにおいて、従来の記録を大きく上回る「10分32秒064」で駆け抜けた新型ランボルギーニ ウスル。
今回、カモフラージュ・ペイントが施されてパイクスピークを走行した新型ウルスは、ウルス EVOとして2022年8月にワールドプレミアされる予定だ。

今回のタイムアタックに向けて、4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載した新型ウルスには、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムが定める安全装備を装着。標準のスポーツシートを6点式ハーネス付きバケットシートに変更し、ロールケージに加えて、安全消火器も搭載した。

タイヤ(フロント285/40 R22、リヤ325/35 R22)は、ウルスに採用されてきた「ピレリ P Zero トロフェオ R」の進化版を採用。SUVの特性に合わせて開発されたピレリ製セミスリックタイヤをベースに、ランボルギーニと共同開発された。気温の高いドライ路面でも、気温の低いウェット路面でも高い性能を発揮する、汎用性の高いタイヤが実現した。

新型ウルスは「ウルス EVO」としてデビューすると見られており、2022年8月のワールドプレミアを予定している。

新型ランボルギーニ ウルスのパイクスピーク挑戦を動画でチェック!

アストンマーティン DBX707とランボルギーニ ウルスのサイドビュー

最強スーパーSUVはどっちだ! ランボルギーニ ウルスとアストンマーティン DBX707を徹底比較

アストンマーティンは、2022年2月に「DBX」のハイパフォーマンス仕様「DBX707」をリ…

キーワードで検索する

著者プロフィール

GENROQweb編集部 近影

GENROQweb編集部