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Volkswagen Golf R “20 Years”
最高出力アップを果たした20周年記念モデル

今回、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで新記録を叩き出した、ゴルフR “20 イヤーズ”は、Rパフォーマンス・パッケージを標準装備し、ドライビング・ダイナミクスを最適化。最高出力は標準のゴルフRから10kW向上した245kW(333ps)を発揮し、ニュルブルクリンクのカルッセルやベルクヴェルクといった難コーナーにおいて、抜群のパフォーマンスを発揮することが可能になった。
2.0リッター直列4気筒「EA888」ガソリンターボエンジンの大幅なパフォーマンスアップにより、ゴルフR “20 イヤーズ”は、0-100km/h加速4.6秒、最高速度270km/h(電子リミッター付き)というスペックを実現した。さらにエンジンレスポンスの向上により、高速道路での追い越し時など、日常的なシーンでもパワーアップの恩恵を味わうことができる。
ニュル専用のドライビングプロファイルを採用

フォルクスワーゲンのワークスドライバーであり、フォルクスワーゲンR部門の開発ドライバーを務めるベンジャミン・ロイヒターが、今回ニュルブルクリンクのサーキットアタックを担当。ロイヒターはゴルフR “20 イヤーズ”のRパフォーマンス・パッケージの開発およびテストにも関与している。
ゴルフR “20 イヤーズ”は、通常の「コンフォート」「スポーツ」「レース」に加え、「スペシャル」と「ドリフト」のドライビングプロファイルを標準装備。今回のニュルブルクリンクでのサーキットアタックにおいて、ロイヒターはこのサーキットのために開発された「スペシャル」プロファイルを選択している。
「スペシャル」プロファイルは、世界で最も過酷なレーシングトラックである、ニュルブルクリンク独自の要件を満たす専用セットアップが施された。高低差が多く、さらにバンピーなコースで最大限のパフォーマンスを発揮するため、ショックアブソーバーはあえてソフトなセッティングに調整されている。
抜群の実用性も確保されたゴルフR

ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおけるアタックラップは、グランドスタンド前のフライングスタートを起点に行われた。計測スタートとフィニッシュはグランドスタンドの始点と終点となり、その間の200mはカウントされない。今回、ゴルフR “20イヤーズ”は、常に理想的なラインを維持しながら、あらゆる難コーナーで安定した走行を維持した。
ゴルフR “20イヤーズ”は、ニュルブルクリンクの「シュヴェーデンクロイツ」頂上付近で240km/h近く、「デッティンガーヘーエ」では今回の最高速となる265km/hを計測。7分47秒31という新記録は、先代ゴルフRから4秒も短縮されており、ゴルフR誕生20周年を祝う最高のプレゼントとなった。
アタックを終えたロイヒターは、「このクルマであれば、ニュルブルクリンクを走って、次にパン屋さんやホームセンターに立ち寄ることだって可能です。このクルマは本当に何でもこなせるオールラウンダーだと実感しました」と、ゴルフR “20イヤーズ”のパフォーマンスと実用性に太鼓判を押した。
ゴルフR “20イヤーズ”は、約1年間の限定生産が決まっている。すでに欧州における受注がスタートしており、価格は5万9995ユーロとなっている。