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Mercedes-Maybach GLS
ライバルの台頭に対抗するフェイスリフト
近年のメルセデス・ベンツはよりラグジュアリーな方向へと舵を切っており、メルセデス・マイバッハ SLクラス仕様の投入、そしてメルセデス・マイバッハ Sクラスにはスペシャルモデルの追加を予定している。併せて、VIP層を中心に高い人気を集めているメルセデス・マイバッハ GLSも、初のフェイスリフトが行われることになった。
現行メルセデス・マイバッハ GLSは、メルセデス・マイバッハ初のSUVモデルとして、2019年に発表。最高出力558ps、最大トルク730Nmを発揮する、M177型4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンに、48V電動システムとISGを組み合わせたパワーユニットを搭載する。
メルセデス・マイバッハ GLSの投入後、フルサイズ・ラグジュアリーSUVのセグメントでは、多くのライバルが商品力を向上させている。ベントレー ベンテイガはフェイスリフトされ、ロングホイールベース仕様がデビュー。レンジローバーはフルモデルチェンジを敢行し、BMW X7も大規模なアップデートが施された。
よりラグジュアリーなフロントマスク
2021年11月、初めて白いボディのプロトタイプが目撃されて以来、フェイスリフト仕様のメルセデス・マイバッハ GLSはドイツを中心に様々な場所でテストを続けてきた。今回、撮影されたワインレッドのボディカラーのテスト車両は、フロントバンパーに厳重なカモフラージュ偽装を装着しており、当初考えられていた以上にデザインが変更されていることを示唆している。
フェイスリフト仕様は現行モデルと比較すると、バンパーインテークとスキッドプレートのデザインが変更される予定。マイバッハ Sクラスと同様に光沢のあるクロムパーツが贅沢に奢られ、メルセデス・ベンツ GLSとの明確な差別化が図られている。
また、クロムパーツに関しては、ロールス・ロイスのブラックバッジや、ベントレー・マリナーのブラックラインのような「ダークトリム・オプション」が用意されるはずだ。
4.0リッターV8ツインターボはキャリーオーバー
リヤセクションに関しては、テールライトのLEDグラフィックに新デザインを採用。テールゲートのガーニッシュ形状もカモフラージュを見る限り、デザインに手が加えられる可能性が高い。リヤバンパーやエキゾースト周辺は現行のGLSと同じデザインとなり、足元にはこちらもクロムアクセントが施された22インチホイールを履く。
今回、撮影は叶わなかったものの、キャビンにはデジタルコクピットの新グラフィック、「MBUX」ソフトウェアのアップデート、そしてSクラスやSLクラスに導入された、新型ステアリングホイールが搭載される。搭載される4.0リッターV型8気筒ツインターボは、スペック上の大きな変更はなく、現行モデルからキャリーオーバーされると見られている。
フェイスリフト仕様のメルセデス・マイバッハ GLSは、2024年モデルとして2023年初頭に登場予定。メルセデスのマイバッハに関する発表から推察すると、オーダーメイドのパーソナライゼーションオプションを特徴とする、スペシャルエディションが追加される可能性もある。