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Porsche 911 Sally Special
世界に1台のみの公道走行可能なサリー・カレラ
ポルシェ 911 サリースペシャルは、911 カレラ GTSをベースに、ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーの「ソンダーバーシュ(Sonderwunsch:スペシャルリクエスト)」を介して、世界にたった1台の実際に走行できるサリー・カレラとして製作された。
2022年8月20日、満員の熱狂のなか行われたサザビーズ・オークションでは、ポルシェの新車オークション価格としては史上最高額となる360万ドルで、電話入札者により落札された。
ポルシェ 911 サリースペシャルのオークションで得られた収益は1ドル残らず全額が、ガールズ・インク(Girls Inc.)による若い女性の人生を変えるプログラムと、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)がウクライナでの紛争の影響を受けた子供たちとその家族への支援プログラムに寄付される。
オークションを終えて、ポルシェ・カーズ・ノースアメリカ(PCNA)のシェル・グルーナー社長兼CEOは、次のようにコメントした。
「あらためて落札して頂いたことに、深い感謝と祝福を申し上げます。この寛大な行為は、ふたつの重要なチャリティー団体と、彼らが支援する人々の生活に変化をもたらすことになります。そして、そのお礼にポルシェとピクサーによって製作された、特別にユニークな1台をお渡しできることを、たいへん嬉しく思っています」
オークションに集結した『カーズ』のオリジナルチーム
今回、この特別なオークションのために、20年前に制作された映画『カーズ』のオリジナルチームが再集結することになった。会場には、サリー・カレラの声を担当した女優のボニー・ハント、ピクサー・アニメーション・スタジオのフランチャイズ部門クリエイティブ・ディレクター務めるジェイ・ワード、20年前にカーズのプロダクションデザイナーとして初めてサリーのスケッチを担当したボブ・ポーリーも駆けつけている。さらに、911 サリー スペシャルを実際に製作したポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーのアレクサンダー・ファビッヒとボリス・アペンブリンクもオークションに参加した。
ライブ・オークションに参加した、サリー・カレラ役のボニー・ハントは、次のように感想を語っている。
「なんという素晴らしい夜でしょう。そして、信じられない結末になりましたね。『カーズ』で私が演じたキャラクターからインスピレーションを受けたクルマが、誰かの役に立つのを見られるのは、本当に素晴らしいことです」
「あらためてサリー・カレラの個性と価値観が、今もなお新しい世代にインスピレーションを与え続けているのは、とても素晴らしいことです。ユニークで世界で1台しか存在しない、特別なポルシェを手に入れた新しいオーナーに、心から感謝します」