1960〜70年代の西海岸ドラッグレースシーンに捧げる特別なダッジ チャージャー キング デイトナ

間もなくオーダーストップの「ダッジ チャージャー」に807馬力を叩き出す300台限定車が登場

ダッジ チャージャー キング デイトナのフロントビュー
チャージャー/チャレンジャーの生産終了に向けて、ダッジは最後の限定シリーズを展開中。2022年9月に発表されたのは、第5弾となる「チャージャー キング デイトナ」。
ダッジは、チャージャー/チャレンジャーの生産終了を見据え、「Last Call(オーダーストップ)」と銘打つ限定車をシリーズ展開している。今回登場したのは、1960〜70年代西海岸のドラッグレースシーンへオマージュを捧げるチャージャー キング デイトナだ。

Dodge Charger King Daytona

チャージャー/チャレンジャーの最終限定シリーズ第5弾

ダッジ チャージャー キング デイトナのリヤビュー
ダッジ チャージャー キング デイトナのリヤビュー。807馬力を発生する6.2リッターV8スーパーチャージャーエンジンを搭載する。

アメリカンマッスルカーを代表するダッジ チャージャー/チャレンジャーが、生産終了に向けていよいよラストスパートを切った。有終の美を飾るべく、ダッジは7弾に分けて限定シリーズを展開しており、これまで「チャレンジャー シェイクダウン」、「チャージャー スーパー ビー」、「チャージャー/チャレンジャー スキャットパック スウィンガー」を発表してきた。

そして、2022年9月に登場したのが、第5弾となる「チャージャー キング デイトナ」。300台限定で発売される同モデルは、1960〜70年代西海岸のドラッグレースシーンにオマージュを捧げている。

最高出力は807馬力!

ダッジ チャージャー キング デイトナのインテリア
ダッジ チャージャー キング デイトナのインテリア。シートやインストゥルメントパネルの随所にオレンジのアクセントを採用。スウェードのヘッドライナーやアルカンターラ製ステアリングホイールも標準装備している。

チャージャー SRT ヘルキャット レッドアイ ワイドボディをベースにしたキング デイトナは、6.2リッターV8 スーパーチャージャーエンジンを搭載。最高出力を10馬力プラスし、じつに807馬力という圧倒的パワーをを放出する。外板色には鮮やかなマンゴーオレンジを採用し、リヤフェンダーには「King Daytona」のロゴをあしらったツヤ消しグラフィックを組み合わせる。

足元のブレンボ製ブレーキのキャリパーもオレンジ塗装仕上げとし、インテリアにも、シートやインストゥルメントパネル、ステアリングホイール、ドアパネルなどに外板色と同じオレンジのアクセントをプラスした。

さらに、ボンネットピンや“デイトナ”仕様のシートも標準装備。ハーマン&カードン製オーディオシステムや電動サンルーフ、ナビゲーションシステムといった快適装備類も搭載する。

また、チャージャーの“命”が収まるエンジンコンパートメント内には、“Last Call”の文字を刻んだ特別なプレートを装着。これは、すべてのLast Callシリーズに共通する最終限定車の証だ。Last Callシリーズの受注についての詳しい案内は、2022年秋より順次公開していくという。日本導入の可能性については、現時点(2022年9月)で未定。Last Callシリーズの第6弾は、2022年9月21日に公開予定。そして、シリーズを締めくくる第7弾は、2022年11月1〜4日にラスベガスで公開されるSEMAショーでお披露目となる。

EV時代のマッスルカーのカタチとは

マッスルカーを象徴するダッジも、環境問題に背を向けて生き残ることはできない。既報の通り、ピュアEVコンセプト「チャージャー デイトナ SRT」を発表するなど、いよいよ本格的に電動化時代に向けて動き出している。

とはいえ、そのコンセプトモデルからは、インディカーで使われるオーバーテイク機能や126dbの爆音サウンドを採用するなど、ダッジならではの矜持が十分に感じられる。ワイルドなデザインもすこぶるカッコイイ。なにより、ここに電気自動車ならではの圧倒的な加速感が加わるとなれば、ペトロールヘッドも食指をくすぐられないはずがない。

ガソリンをじゃぶじゃぶ使うばかりがアメリカ車の魅力ではなかったはずだ。新しい時代のマッスルカーは、もしかしたらもっと多くのファンを惹きつける可能性を秘めているのかもしれない。

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著者プロフィール

三代やよい 近影

三代やよい

東京生まれ。青山学院女子短期大学英米文学科卒業後、自動車メーカー広報部勤務。編集プロダクション…