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PEUGEOT e-208
e-308に先行搭載されたパワートレインを採用
プジョー e-208は、2021年に行われた初期改良により、航続距離が6.5%延長。2019年の初期仕様から22kmも向上した362kmという航続距離を実現した。
さらに2023年モデルからは、より高性能な「e-308」と同じ電動パワートレインの搭載が決まった。これにより最高システム出力は100kW(136ps)から115kW(156ps)へと15%も向上。同時に効率化も高められたことで、平均エネルギー消費量は12kWh/100kmに抑えられ、最大航続距離は38km(10.5%)もアップした400kmを実現している。最大トルクも260Nmとなり、特に発進時におけるドライバビリティが最適化された。
冷暖房のエネルギー効率を最大化
高効率化に関しては、フロントガラス上に設置された湿度センサーと連動したヒートポンプにより、冷暖房のエネルギー効率が最大限に高められた。センサーから送られる情報により、キャビン内の空気循環をより正確に制御することができるため、冷暖房や温度維持の際、バッテリー内のエネルギーを節約することができるという。
これらの改良は特に外気温が低いときに効果を発揮。氷点下に近い気温において、都市交通下における航続距離が40kmも伸びることになった。また、クラス「A+」省燃費16インチタイヤの採用により、走行中の摩擦エネルギーロスを最小限に抑えることも可能に。一般道や高速道路での走行距離を伸ばすため、ギヤ比にも変更が加えられている。
走行状況に合わせて選べるドライブモード
走行状況に合わせて「ECO」「NORMAL」「SPORT」という3つの走行モードが用意された。ドライバーはセンターコンソールの物理スイッチを使用してモードを変更することで、航続距離を伸ばしたり、スポーツ走行を楽しむことが可能。また、「BRAKE」モードでは、アクセルペダルを離したときの減速度を強化することで、回生エネルギーの回収率を高めることができる。
充電に関しては、2種類のオンボード充電器をラインナップ。標準仕様は単相7.4kW、オプションで三相11kWの充電器から選ぶことができる。急速充電にも対応しており、100kWの公共充電ポイントにおいて20%から80%レベルまで、25分以内で充電を完了することが可能となっている。
オーナーは、スマートフォン用アプリ「MyPeugeot」を導入することで、充電管理や室内換気をリモートで開始できる。さらに「Free2Move eSolutions」アプリを使用すると、充電ポイントを含めた旅の計画を事前に立てることが可能。行程付近にある充電ステーションがリストアップされるため、航続距離を心配することなく、ドライブを楽しむことができる。