エミーラ、エヴァイヤ、ラドフォードの新作が西海岸に集結

ロータス エミーラが北米上陸! 「セナ仕様」のエヴァイヤと共にモントレーの週末へ

ロータス エヴァイヤのフロントビュー
ロータス エヴァイヤのフロントビュー。
ロータスの“最後の内燃機関モデル”として、先日発表されたばかりのエミーラ。そして同社初のピュアEVハイパーカー、エヴァイヤが本年のモントレーカーウィークに参上するべく北米へやってきた。さらに、“帰ってきた名門コーチビルダー”ラドフォードも、第1弾のプロダクトのお披露目の場としてモントレーを選択した。

豪華絢爛なクルマと愛好家が集う8月の西海岸

ロータス エヴァイヤのリヤビュー
ロータスにとって初のピュアEVとなるエヴァイヤ。2000ps超という量産モデル最強のパワーを標榜する次世代ロータスは、現在開発が最終フェーズに突入している。

ロータスは2021年8月13日(現地時間)に「モントレーカーウィーク」で、最新作のエミーラ、そして特別仕様のエヴァイヤを公開する。また、ロータス エンジニアリングと提携しているラドフォードのタイプ62-2も同時に展示するという。

サンフランシスコから南へクルマで2時間、太平洋へ突き出たモントレー半島。多くの画家や作家に愛される、“歴史のゆりかご”とも呼ばれるその土地は、8月中旬になると「モントレーカーウィーク」の名の下に絢爛豪華なクルマとそれを求める愛好家たちで埋め尽くされる。

スポーツカーが妍を競い合うクウェイル

ロータス エミーラのフロントビュー。ヘセルのテストトラックで撮影
ロータス最後の内燃機関モデル、エミーラは2021年7月にワールドプレミアされたばかり。今回モントレーでいよいよ北米デビューを飾る。写真はヘセルのテストトラックを走るエミーラ。

モントレーカーウィークでは、有名なペブルビーチのコンクールデレガンスをはじめ、モータースポーツ・リユニオン、ザ・クウェイル・ア・モータースポーツ・ギャザリング、各種オークションなど、車両のタイプや年代、趣にあわせた多彩なイベントが行われる。

今回ロータスがエミーラを発表する場は、ザ・クウェイル・ア・モータースポーツ・ギャザリング。ブガッティやアストンマーティン、パガーニ、ベントレーら、錚々たるメンバーと並び、スポーツカーの妍を競い合う。

F1で一世を風靡したキャメルカラーをまとうエヴァイヤ

ロータス エヴァイヤのリヤウィング
2021年のモントレーに登場するエヴァイヤは、かつてアイルトン・セナと中嶋 悟が乗ったF1カー、ロータス99Tをイメージしたカラーリングをまとっている。キャメルイエローにブルーの組み合わせは、いまもモータースポーツファンの心を奮わせる配色だ。

量産を目前に控えたピュアEVのエヴァイヤは、特別な装いをまとってモントレーに登場する。キャメルカラーのボディにブルーのアクセントを添えた独特のカラーリングは、モータースポーツファンにとって忘れられないあのマシンを思い起こさせる。そう、かつてアイルトン・セナと中嶋 悟が駆ったF1カー、1987年のロータス99Tだ。

週末までの月曜から木曜にかけては、見込み客らに対して個別でエヴァイヤの内覧会を実施。そして金曜にカーメルヴァレーで行われるザ・クウェイル・ア・モータースポーツ・ギャザリングで、来場者に向けて華々しくお披露目されるそうだ。

新生ラドフォードが送り出す最初の1台

ラドフォード タイプ62-2のフロントビュー
新生ラドフォードが第1弾のプロダクトとして開発を進めてきたタイプ62-2。限定62台の生産分はすべてオーダーメイドで製造するという。

ロータスのブースでスポットライトを浴びるエミーラとエヴァイヤの横で、もう一台の気になるモデルがアンベールされる。それがラドフォードのタイプ62-2。

ラドフォードは、かつてロールス・ロイスやアストンマーティンなどの特注仕様を手掛けてきた英国の名門コーチビルダー。その伝説の名前が、新生ラドフォードとして2021年に帰ってきたのである。オーナー兼デザイン担当は、様々なメーカーでカーデザイナーとして活躍してきたマーク・スタッブス(Mark Stubbs)、共同オーナーにはテレビ番組『名車再生! クラシックカー・ディーラーズ』でお馴染みのアント・アンステッド(Ant Anstead)、さらに元F1ドライバーのジェンソン・バトン、ビジネスアドバイザーとして弁護士のロジャー・ベイル(Roger Behle)が経営陣として居並んでいる。

限定生産される62台はすべてオーダーメイド

新生ラドフォードを率いる経営陣
新生ラドフォードを率いる経営陣。写真左からマーク・スタッブス、アント・アンステッド、ロジャー・ベイル、ジェンソン・バトン。

その新生ラドフォードが、ロータスのコンサルタント部門「ロータス・エンジニアリング」と提携して開発しているのが、タイプ62-2。1969年製ロータス タイプ62(LOTUS Type 62)からインスピレーションを受けたミッドシップ2シータークーペで、62台限定で製造される。

初代フォード GT40のオリジナルのボディワークにも携わっていたラドフォードの美学が、美しいプロポーションに凝縮されているタイプ62-2。開発テストドライバーはジェンソン・バトンが手掛け、独自のコーチビルディング技術の粋を投入して生み出される62台は、すべてオーダーメイドモデルとなるという。

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著者プロフィール

三代やよい 近影

三代やよい

東京生まれ。青山学院女子短期大学英米文学科卒業後、自動車メーカー広報部勤務。編集プロダクション…