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豪華絢爛なクルマと愛好家が集う8月の西海岸
ロータスは2021年8月13日(現地時間)に「モントレーカーウィーク」で、最新作のエミーラ、そして特別仕様のエヴァイヤを公開する。また、ロータス エンジニアリングと提携しているラドフォードのタイプ62-2も同時に展示するという。
サンフランシスコから南へクルマで2時間、太平洋へ突き出たモントレー半島。多くの画家や作家に愛される、“歴史のゆりかご”とも呼ばれるその土地は、8月中旬になると「モントレーカーウィーク」の名の下に絢爛豪華なクルマとそれを求める愛好家たちで埋め尽くされる。
スポーツカーが妍を競い合うクウェイル
モントレーカーウィークでは、有名なペブルビーチのコンクールデレガンスをはじめ、モータースポーツ・リユニオン、ザ・クウェイル・ア・モータースポーツ・ギャザリング、各種オークションなど、車両のタイプや年代、趣にあわせた多彩なイベントが行われる。
今回ロータスがエミーラを発表する場は、ザ・クウェイル・ア・モータースポーツ・ギャザリング。ブガッティやアストンマーティン、パガーニ、ベントレーら、錚々たるメンバーと並び、スポーツカーの妍を競い合う。
F1で一世を風靡したキャメルカラーをまとうエヴァイヤ
量産を目前に控えたピュアEVのエヴァイヤは、特別な装いをまとってモントレーに登場する。キャメルカラーのボディにブルーのアクセントを添えた独特のカラーリングは、モータースポーツファンにとって忘れられないあのマシンを思い起こさせる。そう、かつてアイルトン・セナと中嶋 悟が駆ったF1カー、1987年のロータス99Tだ。
週末までの月曜から木曜にかけては、見込み客らに対して個別でエヴァイヤの内覧会を実施。そして金曜にカーメルヴァレーで行われるザ・クウェイル・ア・モータースポーツ・ギャザリングで、来場者に向けて華々しくお披露目されるそうだ。
新生ラドフォードが送り出す最初の1台
ロータスのブースでスポットライトを浴びるエミーラとエヴァイヤの横で、もう一台の気になるモデルがアンベールされる。それがラドフォードのタイプ62-2。
ラドフォードは、かつてロールス・ロイスやアストンマーティンなどの特注仕様を手掛けてきた英国の名門コーチビルダー。その伝説の名前が、新生ラドフォードとして2021年に帰ってきたのである。オーナー兼デザイン担当は、様々なメーカーでカーデザイナーとして活躍してきたマーク・スタッブス(Mark Stubbs)、共同オーナーにはテレビ番組『名車再生! クラシックカー・ディーラーズ』でお馴染みのアント・アンステッド(Ant Anstead)、さらに元F1ドライバーのジェンソン・バトン、ビジネスアドバイザーとして弁護士のロジャー・ベイル(Roger Behle)が経営陣として居並んでいる。
限定生産される62台はすべてオーダーメイド
その新生ラドフォードが、ロータスのコンサルタント部門「ロータス・エンジニアリング」と提携して開発しているのが、タイプ62-2。1969年製ロータス タイプ62(LOTUS Type 62)からインスピレーションを受けたミッドシップ2シータークーペで、62台限定で製造される。
初代フォード GT40のオリジナルのボディワークにも携わっていたラドフォードの美学が、美しいプロポーションに凝縮されているタイプ62-2。開発テストドライバーはジェンソン・バトンが手掛け、独自のコーチビルディング技術の粋を投入して生み出される62台は、すべてオーダーメイドモデルとなるという。