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Alfa Romeo Giulia / Stelvio
フルLEDアダプティブ・マトリクス・ヘッドライト

アルファロメオは、ラインアップの中心車種「ジュリア」と「ステルヴィオ」にフェイスリフトを敢行。「フルLEDアダプティブ・マトリックスヘッドライト」を新たに採用し、アルファロメオを象徴するトリロボ(三葉飾り)グリルは現代的に再解釈された新形状が導入されている。
両モデルには、新たに3+3デザインのフルLEDアダプティブ・マトリクス・ヘッドライトが採用された。今年デビューした「トナーレ」と同じ意匠となり、アルファロメオ SZ ザガートやアルファロメオ プロテオ コンセプトカーを思わせるデザイン。デザイン面だけでなく、LEDにより夜間における視認性も大幅に向上している。
効率性やドライバーの負担を軽減する新技術

フルLEDアダプティブ・マトリクス・ヘッドライトには、様々な新技術が導入された。
「アダプティブ・フロント・ライティングシステム」は、速度や走行状況に応じてハイビーム/ロービームの調整を自動的に行う機能。「ハイビーム・セグメンテッド・テクノロジー」は、悪条件下において道路の両サイドを自動的に検知し、対向車のドライバーを眩ませないよう自動的に調整する。また、ドライバーがドアを開閉するたびに、ライトが点灯する「ウェルカム&グッドバイ」機能も搭載された。
これらの新機能により、走行時の効率性のアップに加えて、目の負担軽減による安全性の向上、快適なドライビングを実現した。また、テールライトに関しても、LEDテールランプのレイアウトを変更。両モデルともに、スポーティな印象を際立たせている。
新型ステルヴィオのテールランプはクリアレンズ、新型ジュリアのテールランプは、スモークレンズとグロッシーブラック仕上げが採用された。
コクピットのテレスコピック・デザイン

新型ジュリアとステルヴィオは、コクピットに最先端のテクノロジーを搭載。快適なコネクティビティ機能を提供し、アルファロメオのトレードマークである「走る歓び」を実現した。今回の最も重要なアップデートが、「テレスコピック・デザイン」を採用したインストルメントパネルだろう。
メータークラスター内にはフルデジタル化された新たな12.3インチTFTスクリーンが搭載され、すべての車両情報とドライビングアシスト機能に関連するパラメータにアクセスすることができるようになった。メーターディスプレイは、「エボルブド(Evolved)」「リラックス(Relax)」「ヘリテージ(Heritage)」という、3つのレイアウトデザインに設定が可能となっている。
さらに、直感的なヒューマン・マシンインターフェース(HMI)を搭載。すべての機能が手元で操作できるようになった。インフォテインメントシステムは、オプションの「アルファ・コネクト・サービス」と組み合わせることで、wifiによるシステム自動アップデートや、スマートフォン/スマートウォッチを介して、ドアロックなどを行える「マイ・リモート」の使用も可能となっている。
トナーレに続き、NFT証明書を導入

トナーレに続き、ジュリアとステルヴィオにも「NFT(非代替性トークン)」技術を導入。これは、現在アルファロメオのみが展開する自動車分野唯一の技術となっており、今後は全てのラインナップに搭載される予定だという。
アルファロメオはカスタマーの希望に基づいて、NFT証明書を生成。NFT技術を導入したブロックチェーンカード上に、各車両の主要情報を暗号化された状態で記録する。NFT証明書は、他者からの変更が不可能なデジタル登録機能となる。
NFT証明書には、車両の寿命に関するデータを記録。この唯一無二の証明書は車両の適切な保存を保証し、そのリセールバリューを担保するために使用される。中古車の所有者や販売者だけでなく、中古車購入時にカスタマーの有力な判断材料にもなるだろう。