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Bentley Bentayga Odyssean Edition
フライングスパーに続きPHEVを設定
2021年、フライングスパーに初めて設定された「オデッシアン エディション」は、「ビヨンド100」戦略の一環として製作されたコンセプトカー「EXP 100 GT」を参考にしてデザインされた。今回、登場した「ベンテイガ オデッシアン エディション」もフライングスパー オデッシアン エディションと同様、ハイブリッドパワートレインを搭載し、最高のパフォーマンスを実現した。
搭載されるハイブリッドパワートレインは、3.0リッターV型6気筒ガソリンエンジンに、電気モーターと18.0kWhバッテリーの組み合わせ。ゼロエミッションのEVモードから、スリリングなフルスロットル加速まで、あらゆる走行シーンに対応する。EVモードでの航続距離は45km以上(WLTP)が確保された。なおベントレーは全14モデル中7モデルでハイブリッドモデルを設定している。
システム最高出力は462PS、0-100km/hはわずか5.3秒、最高速は254km/h。ゼロ回転から最大トルクを発生する電気モーターの特性を活かしたハイブリッドパワートレインだからこそ、エフォートレスなパワーを体感することができる。
ツイードや天然レザーなどサスティナブルな素材を活用
パワートレインだけでなく、キャビンのマテリアルにもサステナビリティへのこだわりが追求された。センターコンソールに使用されるオープンポア仕上げのコア材は、ハイグロス・ウッドパネルに比べて、ラッカー使用量が90%も減少。コア材が持つ、美しくナチュラルな風合いが引き立てられている。オープンポアのウッドパネルは杢目の美しい最高のコア材を厳選し、ラッカーを3層重ねて仕上げるが、ラッカー塗膜はわずか0.1mmという薄さを実現した。
フェイシアとウエストレールにはシンプルで洗練された「ピアノリネン」のウッドパネルをチョイスした。インテリア全体を彩るレザーは、このモデルのために用意された3色のカラーパレットにより、新鮮な趣を演出。長期使用に耐える天然レザーも新素材同様にサスティナブルな素材であり、「オデッシアン エディション」の多くの箇所に使用されている。
キャビンにはその他に、英国産ウール100%のツイード生地を使用したパネルも使用。褐色の糸で織られた天然素材の高級ツイード生地は、ベントレーのために特別に製作されたものだ。フライングスパー オデッシアン エディションに採用されていたオンブレ(ぼかし)仕上げの刺繍が、各シートにも施され、刺繍糸で微妙なグラデーションが表現されている。
レザーは「ベルーガ」「ポーポイズ」「クリケットボール」「ブルネル」「バーントオーク」の5色から選択し、明るくモダンなレザーである「リネン」を組み合わせ、アクセントカラーとしてソフトで温かい印象の「オータム」を配置。今回チョイスされた3色のカラーパレットは、第2世代ベンテイガでは初採用となる。
ペールブロッガーのアクセントカラー
エクステリアについては、ボディのブライトウェア(前後バンパー、ヘッドライトサラウンド、テールライトサラウンド、ボディサイド下部のクローム)と。22インチ10スポークホイールに、アクセントカラーとして「ペールブロッガー」のペイントを施した。これにより環境をイメージした、静謐な雰囲気を漂わせることに成功している。
エクステリアカラーはアクセントカラーの「ペールブロッガー」と調和するよう考え抜かれた、6色が推奨カラーとして用意された。もちろん、全60色以上のカラーパレットから自分の好きなエクステリアカラーを選択することもできる。
オデッシアン エディションは、先に投入されたアズール・シリーズと同じく、乗員のウェルビーイングと快適性を重視。デザイン、テクノロジー、クラフトマンシップの融合を通して、パッセンジャーのウェルビーイング促進を目的に「フロントシート・コンフォート・スペシフィケーション」を標準装備した。これは、シートを最大22段階に調節できるほか、体温を適切に維持。快適ですっきりとした気分で過ごせるよう、ヒーターとベンチレーターの機能も備えている。なお現時点で日本市場への導入は未定となっている。