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Lamborghini Urus Performante
好調なランボルギーニの象徴として




ランボルギーニの業績が極めて好調だ。ランボルギーニ・デイ・ジャパン2022の舞台となった海の森水上競技場(東京都江東区)でのプレスカンファレンスで、スティファン・ヴィンケルマン氏は力強く語りだした。
「2022年は予想を遥かに超えた成功を収めるでしょう。ランボルギーニは、すでに前年比+8%増の7430台のデリバリー、+30.1%となる19億3000万ユーロの収益を上げています。中でも日本はランボルギーニにとって世界第5位の重要なマーケットです」
コロナ禍においても堅調に成長を続けるランボルギーニ。その成功を支えているのが2018年にリリースされたスーパーSUVのウルスだ。一般道での圧倒的な性能、オフロードでの悪路走破性、そしてサーキットも余裕でこなすランボルギーニの自信作ウルスは、現在までに2万台を販売する大ヒットモデルへと成長した。ランボルギーニの成長はウルスによって生み出されたと言っても過言ではないだろう。
すべては走行性能向上のため


2022年の好調な業績を伝えた後、いよいよプレスカンファレンスの目玉となるウルス・ペルフォルマンテがアンベールされた。
ウルス・ペルフォルマンテはウルスをより速くするべく、ランボルギーニが新たに開発したスペシャルなSUVだ。まず目を瞠るのは、より精悍さを増したエクステリアデザインだろう。ウルス・ペルフォルマンテはボンネットと車両全体にカーボンファイバーを多用することで47kgの軽量化を実現している。
また、新たに採用されたリヤスポイラーによりリヤのダウンフォースが38%増加しているという。シャシーにも手が入れられており、フロントとリヤのホイールトラックは16mm拡大し、車高は20mm下げられている。すべては走行性能向上のための、走りを追求したエンジニアリングが行われているのだ。
注目すべきエンジンは従来どおり4リッターV8ツインターボだが、エンジンマッピングを変更したことで最高出力は+16PSの666PSに引き上げられ、エンジンレスポンスも向上している。ボディが軽量化されたことからパワーウエイトレシオは3.2kg/PSとSUVとは思えない数値を実現した。
スーパーSUVの進化はどこまで進むのか?



その高性能な走行性能はすでに現実の世界でも実証されている。ウルス・ペルフォルマンテは過酷なパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムコースで、10分32秒064という市販車SUV最速記録を既に叩き出しているのだ。
ウルス・ペルフォルマンテの登場で過熱する超高性能SUVバトルの構図はまた変貌するかもしれない。そんな予感に満ちた日本初公開であった。