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Porsche Taycan Cross Turismo
南カリフォルニアの荒野でグランピング
グラマラス(Glamorous)とキャンピング(Camping)を組み合わせたアウトドア用語、グランピング(Glamping)は、星空のもと、ゴージャスかつ快適なキャンプを表現するときに使われる。今回、参加者は南カリフォルニアの荒れたダートコースを駆け抜けた後、タイカン クロスツーリスモのロングルーフに取り付けられた、新しいルーフテントでグランピングを楽しむことになった。
タイカンは量産開始から約3年の2022年11月7日に、10万台目がラインオフ。ほかのポルシェ・ラインアップ同様、この夏には2023年のモデルイヤーで様々なアップデートが施された。そのフル電動クロスオーバーのルーフレールに、今回ルーフテントが装着された。
グランピングエリアに選ばれたのは、サドルロック・ランチ(Saddlerock Ranch)の荒涼とした地域。ドラマの『ナイトライダー(Knight Rider)』や『特攻野郎Aチーム(The A-Team)』など、数多くのミュージックビデオや広告、映画、テレビ番組の舞台になっている広大な土地だ。通常は羊や牛の飼育やワインの醸造に利用されている。
996に自作テントを搭載したブロック・キーン
今回、メディアと共にキャンプをしたのは、ブロック・キーン(インスタグラムアカウント:@996roadtrip)。彼は妻のサラ、愛犬のルーシーとともに、ルーフテントを装備した996型ポルシェ911で5000kmの道のりを走破。911にルーフテントを装着するというクレイジーなアイデアから、それが現実化するまでの変遷を、5年間インスタグラムで発信し続けてきた。
「996で3000マイルを走って、南カリフォルニアに到着しました。まさか、ここでルーフテントを装着したタイカンと共にキャンプを楽しめるなんて、思いもしませんでしたよ(笑)」
「ルーフトップテントを装着したスポーツカーでのキャンプは、ラフロードをノロノロと走る古い大型SUVで行くよりも、ずっと快適です。アメリカでは一日中素晴らしい道を走って、好きなところにテントを張り、この壮大な景色を楽しむことができるのです」
抜群のユーティリティを誇るクロスツーリスモ
タイカン クロスツーリスモは、優れたパフォーマンスや長い航続距離など、タイカンの強みをすべて備えながら、後席乗員のヘッドルームを拡大。さらに大型テールゲートの奥には、最大1200リッターを超えるラゲッジルーム容量が確保されている。
車高調整機能を持つエアサスペンションを標準搭載。オフロードデザイン要素として、ホイールアーチカバー、フロント&リヤの専用ロワセクション、サイドスカートが装着された。オプションの「オフロードデザイン・パッケージ」を組み合わせることで、前後バンパーのコーナー部分とドアシルに専用フラップを装着。これにより飛石による衝撃からボディを守ることができる。
タイカンを含め現行モデルに装着可能
このタイカン クロスツーリスモに、ポルシェ テクイップメントの新型「ルーフテント」を搭載。ハードケースは「ブラック/ライトグレー」「ブラック/ダークグレー」からチョイスでき、それぞれにマットブラックの「PORSCHE」ロゴがあしらわれる。ルーフテントは、911、マカン、カイエン、パナメーラ、タイカンのルーフトランスポートへの取り付けが可能だ(ルーフレール未装着者でも装着可能)。
展開した状態で床面は210×130cm。内部には快適な高密度ポリフォームマットレスが敷かれた。テントの壁は通気性の良いコットンブレンド。防水ジッパーと独立したレインカバーにより、雨天にも対応する。
インテリアのハイライトは、保温性の高いライトグレーのキルティングライニング。ルーフウィンドウとふたつのサイドウィンドウが標準装備される。サイドウィンドウはフルオープンで換気も可能。蚊の侵入を防ぐインセクトガードや、光を遮断するブラックアウト機能も採用されている。
このルーフテントは、キャンプ場において、素早く設営することが可能。まず、安全ラッチを開き、ハードケースを少し持ち上げ、2基のガス圧ショックアブソーバーを使用してハードケースを展開する。その後、フロアのフットゾーンを折りたたみ、内蔵の伸縮式ラダーを使って安定化。最後のステップとして、テントを立ち上げ、4本のポール固定することで完成する。
テクイップメントは、専用アクセサリーも用意。インナーテント、ヒートブランケット、シューズ&バッグオーガナイザーなどを追加することができる。