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Pininfarina Battista
世界最高の加速力と静動力を発揮
アラブ首長国連邦のドバイ・オートドロームで実施されたサーキットテストにおいて、ピニンファリーナ バッティスタが、圧倒的なパフォーマンスを披露した。
フル電動ハイパースポーツとして開発されたバッティスタは、独自のローンチ制御技術により、0-60mph加速1.79秒、0-100 km/h加速1.86秒、0-120mph加速4.49秒、0-200km/h加速4.79秒という、驚異的な加速力を発揮している。
世界最速を誇るレーシングカー、F1マシンを超える加速レベルを実現したバッティスタだが、加速力と同時に求められるのが強力な制動力。アウトモビリ・ピニンファリーナが実施した公式テストでは100-0km/hを31mと、世界で最も制動力の高い電気自動車であることを証明している。
サウジアラビアに続きUAEで販売をスタート
今回、中東地域ではサウジアラビアに続き、UAEにおいてバッティスタの販売をスタート。アウトモビリ・ピニンファリーナのプロダクト&エンジニアリング担当責任者のパオロ・デラッチャは、ドバイ・オートドロームでの記録達成について、次のようにコメントした。
「この新型電動ハイパーカーは、私たちが開発計画の段階で掲げた目標を実現してくれました。バッティスタは、当初の究極的な目標を上回る性能を達成したのです。完璧に最適化された重量配分と低重心が、この性能の核心部分にあります」
「この記録達成には、専用設計された特別なシャシーとサスペンションのチューニング、何千kmにも及んだテスト走行で実証された、4モーター・トルクベクタリングによる、かつてないパワーがあったからこそ。これらの高い技術が、バッティスタを世界最速の公道走行可能車両としたのです」
「バッティスタの素晴らしい技術パッケージには、カーボンセラミックブレーキシステムも含まれています。これにより、バッティスタは世界最高のブレーキ性能を持つ電気自動車となりました。今回、アラブ首長国連邦の目の肥えたカスタマーは、バッティスタのドライビングエクスペリエンスに圧倒されたようですね」
無限のカスタマイズが可能な内外装
バッティスタは最高出力1900PS、最大トルク2340Nmを発揮し、最高速度は350km/h、WLTP航続距離は最大476kmを実現。欧州における価格は220万ユーロから。バッティスタの公式スペックに関しては、2022年初めに開発テストプログラムの一環としてイタリア・ナルドで記録されている。
バッティスタは、イタリア・カンビアーノの専用ファクトリーにおいて、熟練した職人により1250時間以上をかけてハンドメイドで製造され、その生産台数は150台のみの予定だ。
ボディカラーに加えて、外装を美しく演出するエクステリアジュエリーやアロイホイールのデザインも、自由に選ぶことができる。また、インテリアは様々な素材を自由に組み合わせることで、1億2800万通りもの組み合わせが可能。新たなレベルのオーダーメイドが提供可能になったと、アウトモビリ・ピニンファリーナは自信を見せている。