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Aston Martin Vantage F1 Edition
ラグジュアリー・スーパースポーツのド本命
英国製スーパースポーツモデルと言えば、ブランドバリュー、ヒストリー、パフォーマンスのすべてを兼ね備えたうえにラグジュアリーさも併せ持ったアストンマーティンが筆頭に上がるだろう。大排気量マルチシリンダーエンジンを継承し、かと思えば突如スーパーSUVカテゴリーにDBXで参入するなど、時代の趨勢に沿った柔軟な展開も刮目に値する。
そしてアストンマーティンのスポーツモデルを代表するのがヴァンテージシリーズだ。4.0リッターV8ツインターボをフロントベイに搭載して後輪を駆動、クーペとロードスターというボディの選択肢を用意するなど普遍的なスポーツカーの方程式を堅守し、絶滅寸前と言われるV型12気筒モデルもシリーズにラインナップする。エンスージアストならずとも、クルマに興味があるなら是非知っておきたいモデルだろう。
F1レースをサポートするためのテクノロジーを満載
今回試乗レポートをお届けするのは、最新のアストンマーティン ヴァンテージに特別仕様を施した「ヴァンテージ F1エディション」。その名の通り、アストンマーティンがF1のセーフティカーに供したモデルからエアロダイナミクスを中心に多くのフィードバックを与えた歴代最強のヴァンテージとなる。
軽量かつ剛性の高いカーボンパーツを全身に纏い、足まわりなどドライブトレインも強化。さらにパワートレインは最高出力を527PSまで高め、最高速度314km/h、0-100km/h加速3.6秒をスペックシートに掲げる。
いかにもアグレッシブな印象を与えるフロントスプリッター/ディフューザー/リヤウイングは、最高速度域でノーマルのヴァンテージを200kgも上回るダウンフォースを発生するなど伊達ではなく、まさにF1マシンをサーキットで引っ張るセーフティカーを出自にしているのが頷けるパフォーマンスが特徴だ。
硬派でありながら上質さも際立つインテリアなど、独自のキャラクターをもったアストンマーティン ヴァンテージ F1エディションを前に、昭和産のクルマ好きオヤジふたりはどんな感想を抱いたのか? 是非動画でご確認いただきたい。なお車両の詳細を解説する「ディティール編」はGENROQ Webチャンネルにて、『ウナ丼STRUTエンスーCARガイド』では「走行編」で解説します。