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Munro MK_1
ファミリーユースに加えて商用モデルも販売
マンロー・ビークルスは独自の電動4WDを製造すべく、2019年にラッセル・パターソンとロス・アンダーソンによってスコットランドに設立された。現在、スコットランドを拠点とする唯一の量産自動車メーカーであり、2023年に50台を製造。2024年にはグラスゴー近郊に新たな生産拠点を作る予定となっている。
最初の生産モデルとして開発された電動オフロード4WD「マンロー MK_1」は、どのような悪路でも走破可能。排出ガスゼロを保証し、最新鋭の280kW電動パワートレインを搭載。1回の充電で最大16時間の連続走行に対応する。
電動モーターに、堅牢な機械式ドライブトレインを組み合わせたことで、メンテナンスがしやすい上、様々な用途にも対応。アウトドアを含めたファミリーユースだけでなく、建設、農業、鉱業、緊急救助、遠隔地インフラ整備などでの使用も想定している。
2024年から新工場での本格製造を開始
2ボックス5ドアで5人乗り、1000kgの積載量と3500kgの牽引力を確保。オフロード&オンロードにおける走破性に加えて、信頼性と修理のしやすさ、また長く使い続けることにもこだわって開発された。定期的なメンテナンスと計画的な修理により、50年間使用できるよう設計されているとマンロー・ビークルスは胸を張る。
価格は標準の5ドア仕様が4万9995ポンドから。2023年からスコットランドのイースト・キルブライドでハンドメイドによる製造がスタートし、すでに英国、スイス、セントルシア、ドバイなどからオーダーが入っているという。また商用ユースとして主要輸送業者との間で先行販売契約も締結された。
2024年には、イースト・キルブライドにある現在の本社から、グラスゴーに建設する専用の新工場に移転を計画。新工場ではマンロー MK_1を年間250台以上生産し、300名の新規雇用を創出する予定となっている。新工場での生産台数は、最終的に年間2500台を目標としている。
また、マンロー・ビークルスは、プジョー・タルボが1981年にリンウッド工場を閉鎖して以来、スコットランドで大規模な自動車生産を行う初の自動車メーカーとなる。