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Rolls-Royce Phantom ‘The Six Elements’
英国人アーティスト、サシャ・ジャフリとコラボ

ドバイで開催されたガライベントにおいて発表された「ロールス・ロイス ファントム ザ シックス エレメンツ」は、英国・グッドウッドのロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、ロールス・ロイス・モーター・カーズ・アブダビ、そして世界的に著名な英国人アーティスト、サシャ・ジャフリ(Sacha Jafri)のコラボレーションにより制作された。
各車両には、6つのエレメントからインスピレーションを得た、ジャフリによるハンドペイントのユニークなアート作品が付属。さらに、各車に搭載された独自の募金用NFT(非代替性トークン)作品も楽しむことができる。ロールス・ロイス・モーター・カーズのトルステン・ミュラー・エトヴェシュCEOは、ファントム ザ シックス エレメンツについて次のようにコメントした。
「ビスポークとは、つまりロールス・ロイスのことを意味しています。ビスポーク部門の技術、芸術性、評価は他社の追随を許しません。今回の素晴らしいプロジェクトが示すように、世界有数のアーティストたちは現在、積極的に私たちと仕事を進めています。それ自体が芸術作品となるような自動車を作り上げているのです」
「ファントム ザ シックス エレメンツでは、サシャ・ジャフリ氏による素晴らしいハンドペイント作品は、ファントム シリーズIIがいかにビスポークに最適な1台であるかを、見事に証明しています。私たちは、コラボレーション、クリエイティビティ、クラフトマンシップの素晴らしい過程を経て、このマスターピースが誕生したことを嬉しく思っています」
5つの主要エレメントにヒューマニティを加えた6台

ロールス・ロイス・モーター・カーズ・ドバイと、ロールス・ロイス・モーター・カーズ・アブダビが始めた前例のないプロジェクトは、6台のロールス・ロイス ファントム エクステンデッド シリーズIIで構成。それぞれが完全に異なる個性を持ち、ドバイ、ロンドン、ニューヨークを拠点とする、世界で最も影響力のあるアーティスト、サシャ・ジャフリによるハンドペイントのアートワークが施されている。
サシャ・ジャフリによるアートワークは、ファントムのガラス張りのフェイシアに配置。それぞれの作品は、伝統的な5つのエレメントのうちのひとつからインスピレーションを得ている。今回、アース(地球)、ウォーター(水)、ファイア(火)、ウィンド(風)、エア(空気)に、6番目の要素としてヒューマニティ(人類)が加えられた。
それぞれの作品は、サシャ・ジャフリの代表作「The Journey of Humanity」をモチーフにしており、キャンバスに描かれた絵画としては史上最大のものとして、ギネス世界記録に認定されている。
専用QRコードで読み込むNFT作品

ファントム ザ シックス エレメンツは、英国・グッドウッド本社にある、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブが、ドバイのロールス・ロイス プライベートオフィスに常駐するビスポークデザイナーと共同で開発を行った。プロジェクトは2020年末にスタートし、完成までに2年の歳月を費やしたことになる。
6台の車両には個別のアートワークに加えて、数多くのビスポーク・コンポーネンツを採用。例えば、コーチラインに描かれたジャフリによる手描きのハートモチーフ、各車のスピリット・オブ・エクスタシーの製作された専用ベースなどが、それにあたる。
各車両にはサシャ・ジャフリのオリジナルアートワークだけでなく、独自のNFTを搭載。オーナーは、クルマの小物入れに埋め込まれたハートをモチーフにした特注QRコードを読み込むことで、いつでもNFTを楽しむことができる。さらに、オーナーが希望すれば、NFTを個別に販売することも可能。このNFTが取引されるたびに、デジタルウォレットにロイヤリティが支払われ、チャリティ基金へと寄付されることになっている。