ロールス・ロイス ファントムをベースに究極のビスポークモデル6台製作

ロールス・ロイスが「ファントム ザ シックス エレメンツ」で表現したかった世界を構成する6つ目の要素とは?

世界を構成する6つのエレメントをテーマに製作されたロールス・ロイス ファントム ザ シックス エレメンツ。「ファイア」。
ロールス・ロイスは、UAEのドバイで開催されたプライベート・ガラセレモニーにおいて、6台の「ファントム ザ シックス エレメンツ」を公開した。こちらは、火をテーマにした「ファイア」。
ロールス・ロイスは、アラブ首長国連邦のドバイで開催されたプライベートガライベントにおいて「ファントム ザ シックス エレメンツ」を公開した。アース、ウォーター、ファイア、ウィンド、エアの5エレメントと、6つ目のエレメントであるヒューマニティをイメージ。それぞれが1点物の6台は、すべて中東地域のカスタマーへと販売が決まっている。

Rolls-Royce Phantom ‘The Six Elements’ 

英国人アーティスト、サシャ・ジャフリとコラボ

ロールス・ロイスは、UAEのドバイで開催されたプライベート・ガラセレモニーにおいて、6台の「ファントム ザ シックス エレメンツ」を公開した。
今回、ロールス・ロイスのビスポーク部門とUAEのディーラーパートナーが共同で、英国人アーティストのサシャ・ジャフリとコラボレーションした、6台のファントムを製作した。

ドバイで開催されたガライベントにおいて発表された「ロールス・ロイス ファントム ザ シックス エレメンツ」は、英国・グッドウッドのロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ、ロールス・ロイス・モーター・カーズ・アブダビ、そして世界的に著名な英国人アーティスト、サシャ・ジャフリ(Sacha Jafri)のコラボレーションにより制作された。

各車両には、6つのエレメントからインスピレーションを得た、ジャフリによるハンドペイントのユニークなアート作品が付属。さらに、各車に搭載された独自の募金用NFT(非代替性トークン)作品も楽しむことができる。ロールス・ロイス・モーター・カーズのトルステン・ミュラー・エトヴェシュCEOは、ファントム ザ シックス エレメンツについて次のようにコメントした。

「ビスポークとは、つまりロールス・ロイスのことを意味しています。ビスポーク部門の技術、芸術性、評価は他社の追随を許しません。今回の素晴らしいプロジェクトが示すように、世界有数のアーティストたちは現在、積極的に私たちと仕事を進めています。それ自体が芸術作品となるような自動車を作り上げているのです」

「ファントム ザ シックス エレメンツでは、サシャ・ジャフリ氏による素晴らしいハンドペイント作品は、ファントム シリーズIIがいかにビスポークに最適な1台であるかを、見事に証明しています。私たちは、コラボレーション、クリエイティビティ、クラフトマンシップの素晴らしい過程を経て、このマスターピースが誕生したことを嬉しく思っています」

5つの主要エレメントにヒューマニティを加えた6台

世界を構成する6つのエレメントをテーマに製作されたロールス・ロイス ファントム ザ シックス エレメンツ。「ヒューマニティ」。
ファントム ザ シックス エレメンツは、アース(地球)、ウォーター(水)、ファイア(火)、ウィンド(風)、エア(空気)に、6番目の要素としてヒューマニティ(人類)が加えられた。フェイシアにそれぞれのエレメントをテーマにしたサシャ・ジャフリのアートが配置、写真は「ヒューマニティ」。

ロールス・ロイス・モーター・カーズ・ドバイと、ロールス・ロイス・モーター・カーズ・アブダビが始めた前例のないプロジェクトは、6台のロールス・ロイス ファントム エクステンデッド シリーズIIで構成。それぞれが完全に異なる個性を持ち、ドバイ、ロンドン、ニューヨークを拠点とする、世界で最も影響力のあるアーティスト、サシャ・ジャフリによるハンドペイントのアートワークが施されている。

サシャ・ジャフリによるアートワークは、ファントムのガラス張りのフェイシアに配置。それぞれの作品は、伝統的な5つのエレメントのうちのひとつからインスピレーションを得ている。今回、アース(地球)、ウォーター(水)、ファイア(火)、ウィンド(風)、エア(空気)に、6番目の要素としてヒューマニティ(人類)が加えられた。

それぞれの作品は、サシャ・ジャフリの代表作「The Journey of Humanity」をモチーフにしており、キャンバスに描かれた絵画としては史上最大のものとして、ギネス世界記録に認定されている。

専用QRコードで読み込むNFT作品

世界を構成する6つのエレメントをテーマに製作されたロールス・ロイス ファントム ザ シックス エレメンツ。「アース」。
6台にはそれぞれ、異なるNFT作品が設定されており、個別に販売することも可能。作品自体は、小物入れに埋め込まれたサシャ・ジャフリのハートをモチーフにした特注QRコードを読み込むことで、楽しむことができる。

ファントム ザ シックス エレメンツは、英国・グッドウッド本社にある、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブが、ドバイのロールス・ロイス プライベートオフィスに常駐するビスポークデザイナーと共同で開発を行った。プロジェクトは2020年末にスタートし、完成までに2年の歳月を費やしたことになる。

6台の車両には個別のアートワークに加えて、数多くのビスポーク・コンポーネンツを採用。例えば、コーチラインに描かれたジャフリによる手描きのハートモチーフ、各車のスピリット・オブ・エクスタシーの製作された専用ベースなどが、それにあたる。

各車両にはサシャ・ジャフリのオリジナルアートワークだけでなく、独自のNFTを搭載。オーナーは、クルマの小物入れに埋め込まれたハートをモチーフにした特注QRコードを読み込むことで、いつでもNFTを楽しむことができる。さらに、オーナーが希望すれば、NFTを個別に販売することも可能。このNFTが取引されるたびに、デジタルウォレットにロイヤリティが支払われ、チャリティ基金へと寄付されることになっている。

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