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BMW M4 GT3
「46」を掲げたBMW M4 GT3をドライブ

イタリア出身の43歳、ヴァレンティーノ・ロッシとBMW Mモータースポーツが、ワークスドライバー契約を締結。9度のMotoGP世界王座の経歴を持ち、2021年秋、長年の二輪レースでのキャリアにピリオドを打ったロッシは、BMW M4 GT3で2023年シーズンの「ファナテックGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ by AWS」と、オーストラリアで行われるバサースト12時間レースに参戦する。
さらに、レースだけでなく、様々なテストにも参加する予定。BMW Mモータースポーツを率いるアンドレアス・ロスは、ロッシのチーム加入に興奮を隠さない。
「ここでヴァレンティーノ・ロッシを紹介する必要はないでしょう。史上最も成功した2輪ライダーとして、彼は歴史を作ってきました。サーキットでの成功やその個性が、彼を生きる伝説にしたのです」
「同時にヴァレンティーノはレーシングドライバーとしても優秀であることを証明してきました。現在、そのキャリアの新章に、その情熱やスキルのすべてを注ぎ込んでいます。そんな彼が2023年、ワークスドライバーとしてBMW Mモータースポーツ・ファミリーの一員となることは素晴らしいことです。一緒に仕事をするのが本当に楽しみです」
2022年から本格的なレースキャリアを開始

二輪の世界で多くの栄冠を得てきたロッシは、2021年のMotoGP引退前から様々なサーキットレース、世界ラリー選手権(WRC)を含むラリーへの挑戦を続けてきた。
引退後の2022年シーズンは、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・エンデュランスカップに、チームWRTから参戦。また、若手の育成にも力を注いでおり「VR46 ライダー・アカデミー」という、イタリアの若手ライダーMotoGP参戦サポートを目的としたレーシングスクールも運営している。
2023年シーズンは、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパと、バサースト12時間レースに、BMW Mワークスドライバーのマキシム・マルタンやアウグスト・ファルフスと共に出場する予定。また、ワークスドライバーとしてBMW Mモータースポーツ開発するレーシングカーで、実戦やテストにも参加する。ロッシは新たなシーズンに向けて、次のようにコメントした。
「2022年から本格的にカーレースに参戦し、チームWRTととても良い関係を築き、最初のシーズンを終えることができました。2023年に向けてBMW Mワークスのオフィシャルドライバーになれたことを心から誇りに思います。そして、これは素晴らしいチャンスになるでしょう」
「そして、WRTチームが新たなパートナーとしてBMW Mモータースポーツを選んだことを、あらためてうれしく思っています。BMW M4 GT3はすでに2回テストする機会がありましたが、とても良いフィーリングを感じています。来シーズンはきっと高い競争力を発揮できるでしょう」
「また、BMW Mモータースポーツは来シーズン、マキシム・マルタンとアウグスト・ファルフスという非常に強力なドライバーと一緒にレースする機会を私に与えてくれました。まだまだ学ぶこと、改善すべきことはたくさんありますが、トップとしっかり戦えるだけの速さを身につけたいと思っています」