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Opel Astra Electric
幅広いラインアップを展開するオペル

毎年、年初に欧州の中心地ブリュッセルで開催されるモーターショーに参加してきたオペルは、会場に4台の新型電動モデルを持ち込んだほか、「コンボe」や「ヴィヴァーロe」といった電動商用モデルも展示。ラインナップの電動化へのコミットを、来場者へと明確にアピールした。
オペルのフロリアン・ヒュートルCEOは、電動化を強調した今回の展示について、次ように説明を加えた。
「今回、ベルギーで初お披露目となった新型アストラ エレクトリックは、来場者の皆さんを大興奮させることでしょう。アストラとしては初となるBEV仕様は、ヨーロッパにおいてオペルがフル電動メーカーへの道を突き進んでいることを示しています」
「今アストラ エレクトリックが加わったことで、コンパクトセグメントにおいて、用途や好みに合わせたラインナップを提供できるようになりました。高効率内燃エンジン搭載モデルから、スポーティなプラグインハイブリッドの『アストラ GSe』、フル電動モデルまで、その選択肢は多岐に渡っています」
航続距離400kmオーバーを実現した電動アストラ

新型アストラ エレクトリックは、コンパクトなボディに最高出力156PS(115kW)、最大トルク270Nmを発揮する電動モーターを搭載し、最高速度170km/hを確保。54kWh容量のリチウムイオン・バッテリーを搭載し、最大416km(WLTP)の航続距離を実現した。100kW急速充電に対応しており、約30分以内でバッテリー容量の80%まで充電することが可能となっている。
オペルは、フル電動モデルの充実化に加えて、スポーツ・プラグインハイブリッド・シリーズ「GSe(Grand Sport electric)」も展開。ブリュッセルでは「アストラ スポーツツアラー GSe」と「グランドランド GSe」の2台が展示されている。
どちらのモデルも、1.6リッター直列4気筒ターボガソリンエンジンに、前後アクスルに搭載された2基の電気モーターが組み合わせられ、システム最高出力は225PS(165kW)、最大トルク360Nmを発揮。ステアリング、サスペンション、ブレーキを強化し、正確なハンドリングと高い快適性を実現した。
モッカ エレクトリックは、従来よりも20%バッテリー容量が拡大した、54kWhの新型リチウムイオン・バッテリーを導入。これにより最大航続距離が338kmから406kmに延長した。