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2021年までマクラーレンのCEOとして活躍
2009年にニールとイアンのブリッグス兄弟が英国・リバプールに設立した「ブリッグス・オートモーティブ・カンパニー(BAC)」は、Monoシリーズで自動車業界に大きなインパクトを与えてきた。2023年、BACは現在のMonoのラインナップにニューモデルの投入を計画。さらに、新たなテクノロジーの導入や世界市場へと販売網を拡大するプランを持っている。
今回、急速な事業拡大計画を持つBACに、マクラーレンをはじめ自動車業界で40年の経歴を持つフルーウィットの自動車技術/製造/経営の専門知識が活かされることになった。フルーウィットは欧州フォードの製造担当副社長退任後、CEOとして2013年から2021年までマクラーレン・オートモーティブを率いた。
フルーウィットを会長職に招いたことについて、BACの創業者でありデザインディレクターを務めるイアン・ブリッグスは、次のように説明した。
「マイクのような素晴らしい才能を持つ業界のリーダーが、BACの会長に就任したことを嬉しく思います。彼の就任は、BACの歴史において極めて重要な瞬間となります。マイクが持つ専門知識と経験豊かな助言は、事業拡大を含む次の段階へのステップアップにおいて、非常に貴重な助けとなるでしょう」
大規模な事業拡大計画を推進するBAC
フルーウィットはCEO就任中マクラーレン・オートモーティブを大きく成長させた経験を持っており、BAC事業拡大計画や新製品開発において重要な役割を果たすことになる。BACにおける新たなチャレンジについて次のようにコメントした。
「私は、ニールとイアンがBACで成し遂げたこと、そして地球上で最も優れたドライビングマシンを開発するという、彼らのたゆまぬ努力を長年にわたって見続けてきました。シングルシーター・スーパースポーツ『Mono』と『Mono R』は、自動車技術の限界に挑戦し続けることによって生まれた、並外れた成果だと言えるでしょう」
「BACは近年、欧州、北米、アジアでの事業拡大に成功し、グローバル企業として急成長しています。BACの将来の成長計画や新モデルラインナップを知り、そしてニールとイアンから会長就任のオファーを受け、BACの歴史の一部になれることを光栄に思っています。私自身の自動業界のキャリアは英国フォードのヘイルウッド工場からスタートしたので、故郷のリバプールに戻れるのもとても嬉しいですね」