ルノー4/5/初代トゥインゴ用EVレトロフィット・キット販売開始

ルノーとR-FITがフランスで「4/5/初代トゥインゴ用EVコンバージョンキット」を販売

このままでは都市部での使用が難しくなってしまうルノー4をはじめとした旧型モデルに、電気自動車コンバージョンキットが発売される。
このままでは都市部での使用が難しくなってしまうルノー4をはじめとした旧型モデルに、電気自動車コンバージョンキットが発売される。
ルノーは「R-FIT」社と提携し、フランスにおいて電気自動車へとコンバージョンする「EVレトロフィット・キット」を発売する。EVレトロフィット・キットは、ルノー 4、ルノー 5、初代トゥインゴへの装着が可能となっている。

Renault 4 EV

ルノー4L用キットが2月1日に発売開始

レトロモービルで一般公開される、EVレトロフィット・キットを搭載したルノー4/ルノー5/初代トゥインゴ。
R-FITが開発したEVレトロフィット・キット装着車両は、フランス・パリで開催されるレトロモービルで展示。ルノー4L用キットは2月1日から発売される。

まず、フランスにおいて、ルノー4L用EVレトロフィット・キットが2023年2月1日から、1万1900ユーロ(税・取付費込み)で発売。2023年9月からルノー5用が導入され、初代トゥインゴ用の発売時期は今後の発表を予定している。

ルノー4L用EVレトロフィット・キットは、オリジナルの機械式トランスミッションはそのままに、前後の重量配分を変えることなく、電気モーターとリチウムイオンバッテリーを搭載。3時間30分でフル充電し、航続距離は都市部での使用を想定し、約80kmの走行が可能となっている。

EVレトロフィット・キットを装着したヒストリックモデルは、フランス・パリで開催さるヒストリックカーショー「レトロモービル(Retromobile)」のルノーブースでの公開が決定。また、来場者はパートナー企業のR-FITブースにおいて、ルノー4L用EVレトロフィット・キットが注文できるほか、キットの詳細について詳しい情報を得ることもできるという。

旧型車両を長く乗り続けるために

このままでは都市部での使用が難しくなってしまうルノー4をはじめとした旧型モデルに、電気自動車コンバージョンキットが発売される。
排ガス規制により都市部で乗り続けることが困難な旧型車両を電動モデルへとコンバージョンすることで、長く乗り続けることができるようになる。

EVレトロフィット・キットにより旧型車両を電動化することで、車両寿命が大幅に延長することになる。さらに内燃機関からバッテリー駆動へと変更することにより、CO2排出量もゼロに。特に低排出ガス指定地域となっていることの多い、現代の都市部での走行に適した車両として使い続けることが可能になった。

R-FITは、UTAC(フランスの自動車・オートバイ・自転車技術組合)の各種認証試験もクリアしており、一般公道での使用基準を満たす安全性を確保。また、フランスでは国や地域からの補助金の対象にもなっており、購入費用や維持費を大幅に抑えることも可能だ。

ルノーのヒストリック部門オリジナル・ルノーのディレクターを務めるユーグ・ポルトロンは、EVレトロフィット・キットについて次のようにコメントした。

「クラシックカーを愛する人々や若い人たちが、フランスでルノー4、ルノー5、トゥインゴのEV仕様を走らせられます。あらためて、EVレトロフィット・キットの発売をうれしく思っています。電動パワートレインの搭載によって、環境問題をクリアするだけでなく、時代を超えて愛されてきたこれらのクラシックカーのスタイルやオリジナルデザインを損なうことなく、運転を楽しみ続けられるのです」

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