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NOVITEC Ferrari 812 GTS N-LARGO
風洞実験施設で磨かれた大胆なワイドボディ
これまで、マクラーレンやフェラーリのスーパースポーツをベースにリリースされてきたノヴィテックの「N-LARGO」シリーズ。今回は、フェラーリのフラッグシップFRオープンをベースに、ドイツのカーデザイナー、ヴィットリオ・ストロセクトの協力により専用設計されたワイドボディを装着した。その結果、140mmのワイド化による全幅2110mmという迫力のアピアランスを手に入れている。
すべての空力パーツは軽量・高強度なカーボンファイバーで製作し、スタイリングだけでなく優れた表面品質と完璧なフィット感を重視した。完璧な形状のフェンダーフレアをベースボディへとシームレスに接合したことで、流麗なスパイダーボディを自然に左右70mmずつ拡大している。
N-LARGO専用ロッカーパネルは、スタイリッシュかつ空力的に最適な形状に設計されており、フロントフレアとリヤフレアの空力上の切り替えを行う。ワイドボディに合わせて、F1マシンと同様にフロント後方とリヤホイールアーチ前方に垂直のバージボードを配置。エアフローを最適なルートでリヤへと導く効果を与えている。
これらの空力デバイスは風洞実験施設で入念にテストされ、カーボンファイバー製フロントスポイラーとの協調により、フロントアクスル付近のリフト量を低減するよう最適化した。リヤ付近のダウンフォースレベルを増やすためフェンダーと一体化したリヤスポイラー形状も採用。さらにワイドフェンダーと一体型のディフューザーもダウンフォース増加に一役買っている。
ウェッジシェイプを引き立てるN-LARG専用ホイール
ボンネット、サイドミラー、テールランプには、ネイキッドカーボンファイバー製パーツを採用し、スポーティな雰囲気を演出している。
足元には、ノヴィテックの公式パートナーであるアメリカのヴォッセ(Vossen)社がN-LARGO専用に開発したハイテク鍛造「NF10 NL」ホイールを装着。フロント21インチ、リヤ22インチと前後異なるサイズを採用したことで、ウェッジシェイプフォルムをさらに強調する効果を持たせている。
足まわりにはノヴィテック製スポーツスプリングを装着し、ベースモデル比で35mmローダウン化。さらに、駐車場のスロープや街中のスピードバンプなど、段差のある場所で活用するフロントリフトアップ機能も採用された。この油圧式車高調整システムは、コクピット内のボタンを押すだけでフロントアクスルを約40mmもリフトアップさせることが可能。段差通過後、速度が80km/hに達すると自動的に元のポジションへとリフトダウンする。
最高出力840hp・最大トルク751Nmにパワーアップ
最高出力800hpを発揮するベースモデルの6.5リッターV型12気筒自然吸気ユニットは、ノヴィテック・ハイパフォーマンス・エキゾースト・システムを装着したことで40hpもパワーアップ。最高出力840hp、最大トルク751Nmという強大なスペックを手にしたことで、0-100km/h加速は2.8秒、最高速度は345km/hを超えるパフォーマンスを実現する。
ハイパフォーマンス・エキゾーストシステムは、110mmクアッド・エキゾーストパイプを装着。カラーはマットブラックコーティングかステンレスからチョイス可能。素材に関してはコンベンショナルなステンレス製に加えて、オプションとしてF1でも採用されている軽量インコネル製を選ぶこともできる。
多彩な素材やカラーから選べるインテリア
これまでのプログラム同様に「N-LARGO」のインテリアも様々なカスタマイズが可能。ユーザーの好みに合わせ、レザー、アルカンターラ、カーボンなど、カラーや素材に拘った独自のコクピットを作り出すことができる。