メルセデスAMG GT3がバサースト12時間で1位と3位を獲得

【バサースト12時間レース】サンエナジー1レーシング メルセデスAMG GT3が僅差のバトルを制して優勝【動画】

メルセデスAMG同士による僅差のバトルを制し、サンエナジー1レーシングのメルセデスAMG GT3ががトップフィニッシュを果たした。
メルセデスAMG同士による僅差のバトルを制し、サンエナジー1レーシングのメルセデスAMG GT3ががトップフィニッシュを果たした。
インターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)第1戦リキモリ・バサースト12時間決勝レースが、2月5日にオーストラリアのマウント・パノラマ・サーキットで開催され、サンエナジー1レーシングのメルセデスAMG GT3 75号車(ジュール・グーノン/ケニー・ハブル/ルカ・ストルツ)が優勝を飾った。

Mercedes-AMG GT3

デイトナ24時間に続きバサーストも制覇

優勝を手にした、75号車のジュール・グーノン、ケニー・ハブル、ルカ・ストルツ。
優勝を手にした、75号車のジュール・グーノン、ケニー・ハブル、ルカ・ストルツの3人。IMSA開幕戦デイトナ24時間レースに続き、豪州で開催されたバサースト12時間レースもメルセデスAMG GT3が制した。

メルセデスAMGモータースポーツは、インターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)新シーズン幕開けとなる、バサースト12時間レースで総合優勝で飾った。優勝したサンエナジー1レーシングの75号車に加えて、3位にはポールポジションからスタートしたグループMレーシングの999号車が入り、2台のメルセデスAMG GT3が表彰台を獲得している。

メルセデスAMGモータースポーツ責任者を務めるクリストフ・ゼークミュラは、2023年のバサースト12時間レースを終えて、次のように喜びを語った。

「メルセデスAMGにとって、特に終盤は厳しく激しいレースになりました。それぞれのカスタマーチームは素晴らしいバトルを見せてくれましたね。昨年に続きバサースト12時間レースで連勝し、さらに3位表彰台も獲得したことを誇りに思います」

「デイトナ24時間の勝利に続き、ここバサーストでも表彰台の頂点に立てたことは、メルセデスAMGモータースポーツにとって、最高のシーズン幕開けになりました。あらためて素晴らしいレースを戦い、メルセデスAMGブランドのあるべき姿を表現してくれた全チームに感謝します」

予選で999号車がコースレコードを記録

オーストラリアのマウント・パノラマ・サーキットで開催されたバサースト12時間レースを走行する、メルセデスAMG GT3。
999号車をドライブしたマーロ・エンゲルが、予選とトップ10シュートアウトでコースレコードを樹立。見事、ポールポジションを獲得した。

今回のバサースト12時間には9台のメルセデスAMG GT3と、1台のメルセデスAMG GT4が参戦。特に印象的なスピードを披露したのが、999号車をドライブしたマーロ・エンゲルだった。昨年のレースで2位を得ていたエンゲルは、予選でバサースト12時間のラップレコードを樹立。続くトップ10シュートアウトでは、このサーキットで初めてGT3マシンとして2分01秒を切り、自身のラップレコードを更新している。

この結果、ポールポジションはエンゲルの快走により999号車が獲得。AMGチーム・トリプル・エイト・レースエンジニアリングのメルセデスAMG GT3 888号車が2番手タイムを記録し、メルセデスAMG GT3がフロントロウを独占した。さらに、75号車も予選4番手をマークしている。

75号車と999号車がトップ争いを展開

ポールスタートの999号車と予選4番手の75号車、メルセデスAMG GT3勢が優勝争いを展開。終盤の接触により、ペナルティを課された999号車が脱落し、75号車が僅差のレースで勝利を飾った。
ポールスタートの999号車と予選4番手の75号車、メルセデスAMG GT3勢が優勝争いを展開。終盤の接触により、ペナルティを課された999号車が脱落し、75号車が僅差のレースで勝利を飾った。

2023年バサースト12時間レースは、夜明け前にスタートした。999号車のエンゲル、888号車のマキシミリアン・ゲッツ、75号車のストルツがトップ争いを展開。たびたび黄旗が出されるなか、中盤以降は75号車と999号車がポジションを入れ替えながら、レースをリードする。

レースの3分の2を過ぎても僅差の展開が続き、両者は決定的な差をつけることができない。迎えたレース終盤、999号車が75号車に対してイン側から接触してしまう。これにより999号車がドライブスルーペナルティを受けたことから、最終盤まで続いたバトルは決着。首位に立った75号車は、2位のポルシェにわずか0秒9267差をつけてフィニッシュを果たした。

ペナルティを受けた999号車も、残りのレースで見事なリカバリーを見せて3位で完走。5位には888号車が入り、メルセデスAMG勢はトップ5に3台が入るという、素晴らしい結果を残している。優勝したグノーンは、バサースト12時間レース3連覇を達成。南半球屈指の歴史を誇る耐久レースで3勝を手にした史上初のドライバーとなった。さらに、メルセデスAMGモータースポーツにとっても、2013年、2022年に続くバサーストでの3勝目となっている。

2023年のバサースト12時間ハイライトを動画でチェック!

GTDクラス優勝を飾ったハート・オブ・レーシング(HOR)のアストンマーティン ヴァンテージGT3 27号車。

「ついにデイトナ制覇!」アストンマーティン ヴァンテージGT3がデイトナ24時間レースのGTDクラスで1-2フィニッシュ

IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権、2023年シーズン開幕戦ロレックス・デイトナ24…

キーワードで検索する

著者プロフィール

GENROQweb編集部 近影

GENROQweb編集部