フォルクスワーゲン アトラスが内外装をアップデート

超レアなフォルクスワーゲン大型SUV(北米市場向け)「アトラス/アトラス クロススポーツ」改良新型詳報

フォルクスワーゲンの北米基幹モデル「アトラス/アトラス クロススポーツ」が、フェイスリフトを行った。
フォルクスワーゲンの北米基幹モデル「アトラス/アトラス クロススポーツ」が、フェイスリフトを行った。
フォルクスワーゲンは、シカゴ・オートショーにおいて、北米市場向け大型SUV「アトラス」と「アトラス クロススポーツ」の改良新型を公開した。従来と同様に7人乗りと5人乗りが用意され、内外装をアップデート。ベンチレーション付きフロントシートや、10.25インチ・フォルクスワーゲン・デジタルコックピット・プロなど、標準装備が大幅に充実化している。

Volkswagen Atlas / Atlas Cross Sport 

アメリカ市場に向けて開発された大型SUV

内外装がアップデートされた「フォルクスワーゲン アトラス クロススポーツ」改良新型のエクステリア。
リーズナブルな価格の大型SUV需要が大きい北米に向けて開発された、「アトラス/アトラス クロススポーツ(写真)」が内外装のアップデートを行った。

北米専用モデルとしてデビューした「アトラス/アトラス クロススポーツ」は、米国テネシー州のチャタヌーガ工場で製造。中国や中東市場でも「テラモント」して販売されている大型SUVだ。今回の改良新型ではエクステリアとインテリアのデザインを刷新したほか、新たに高効率2.0リッター直列4気筒直噴ターボエンジンが搭載された。

フォルクスワーゲン・オブ・アメリカのパブロ・ディ・シー会長兼CEOは、アトラスの改良新型について次のようにコメントしている。

「アトラスは、アメリカ市場向けに特別にデザイン・設計・生産された最初の“モダン・フォルクスワーゲン”です。デビュー以来、アメリカ市場で高い人気を集めてきました。今回、リフレッシュされたアトラスとアトラス クロススポーツは、成功した先代モデルの美点を引き継ぎながら、エレガントなインテリアと、洗練された2.0リッターターボエンジンを搭載しています」

2基の大型ディスプレイが配置されたコクピット

内外装がアップデートされた「フォルクスワーゲン アトラス クロススポーツ」改良新型のインテリア。
コクピットには、新たに12インチ・フローティング・インフォテインメント・ディスプレイ、10.25インチ・フォルクスワーゲン・デジタルコックピット・プロが、全てのモデルに標準搭載された。

「アトラス/アトラス クロススポーツ」改良新型は、成功を収めた先代モデルのドライブトレインはそのままに、主にインテリアを中心に大幅な改良が施された。レザーで縁取られたソフトタッチのダッシュボードとセンターコンソールをはじめ、プレミアム素材を贅沢に採用。フロントのドアトリムからダッシュパネルへとシームレスに流れ、高級感のあるコクピットが演出されている。

2列目のドアトリムは鏡面仕上げを採用。30色から選べるアンビエントライト、モデル名をモチーフにした斬新なバックライト付ダッシュボードなど、新たな意匠が数多く採用された。また、最上級モデルではダイヤモンドパターンが施しされたキルティング・レザーシートをチョイスできる。

快適装備も大幅に強化され、シフトパドル付きステアリングヒーター、ベンチレーション付きフロントシート、助手席の高さ調整機能付シートが標準装備となった。センターコンソールのデザインが変更され、追加の収納スペースを確保。本革シートやリヤシートヒーターが、従来モデルよりひとつ下のトリムラインからも選択可能となっている。

新たに12インチ・フローティング・インフォテインメント・ディスプレイ、10.25インチ・フォルクスワーゲン・デジタルコクピット・プロが、全モデルに標準搭載。ワイヤレス・アプリ・コネクト、ワイヤレス充電、45W急速充電が可能な6つのUSB-Cポートも、加えられている。

ヘッドライトとシームレスに繋がるライトバー

内外装がアップデートされた「フォルクスワーゲン アトラス」改良新型の走行シーン。
エクステリアは、最新フォルクスワーゲンのデザインにアップデート。どちらのモデルもデイタイム・ランニングライトと、グリル上のイルミネーション・ライトバーとシームレスに繋げられている。

エクステリアに関しては、フロントセクションのデザインを変更し、アトラスとアトラス クロススポーツの差別化が図られた。

両モデルとも共通で、クローム製4バーグリルに、アダプティブ・フロントライティング・システム付きLEDヘッドライトが大胆に組み合わせられた。さらに、ヘッドライトユニットをデイタイム・ランニングライトが取り囲み、グリル上に配置されたイルミネーション・ライトバーへとシームレスに繋げられている。

エアインテークを内蔵した新形状フロントバンパーが、プレミアム感を演出。アトラス クロススポーツは、独自のグロスブラック・グリルディテールに加えて、グロスブラックの「X」デザインエレメントが導入されており、よりスポーティな雰囲気が高められている。

リヤセクションには、どちらのモデルも大型スポイラーを追加。これによりルーフラインが視覚的に延長され、よりスマートなサイドプロモーションを実現した。ベーストリムを除いた全モデルに、左右LEDテールライトをつなぐ「VW」ロゴ付きイルミネーションライトバーを採用。また、アトラス クロススポーツには新デザインのリヤディフューザーが装着されている。

2.0リッター直4ターボにパワーユニットを統一

内外装がアップデートされた「フォルクスワーゲン アトラス クロススポーツ」改良新型の走行シーン。
パワーユニットは、従来の3.6リッターV6エンジンから、2.0リッター直列4気筒直噴ターボに変更。走行性能は変わらずに、効率性が大幅に向上している。

2024年モデルから、最高出力272PS、最大トルク370Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒直噴ターボTSIエンジンを搭載する。従来の3.6リッターV型6気筒「VR6」エンジンと同等のスペックが確保された上で、ドライバビリティと加速性能を改善。さらにダウンサイジング化による、燃費向上も実現している。

北米市場において重視されるトレーラー牽引重量は従来と同じ5000ポンド(2267kg)を確保。8速ATとFWDが、標準仕様となり、フォルクスワーゲンが誇る「4Motion」AWDシステムを、全モデルで選ぶことができる。

「アトラス/アトラス クロススポーツ」改良新型の価格やデリバリー時期などの詳細は、2023年夏以降に発表される予定だ。

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