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2024年半ばまでにリニューアルを完了

2023年、ステランティスはランチア・ブランドの復活を掲げ、新たなコーポレート・アイデンティティを発表。新たなロゴやレタリングは、新型「イプシロン」の発売に向けて、2024年半ばまでにイタリアをはじめとする世界中のディーラーネットワークに適用される予定となっている。
今回、イタリア・ミラノのガッタメラータ通りにある「ステランティス&ユー」内に、新コーポレート・アイデンティティを採用した最初のショールームがオープン。ランチアのルカ・ナポリターノCEOは、ブランド復活に向けて次のようにコメントした。
「新ランチアのコーポレート・アイデンティティは、ミラノから始まり、2023年末までにはイタリアの全販売網の50%に導入される予定です。その後、欧州60都市で70以上の販売拠点を展開。2024年半ばの新型イプシロン発売までに、リニューアル計画は完了する予定です」
「新しいコーポレート・アイデンティティは、ランチア10ヵ年計画の4本柱である『品質』『電動化』『持続可能性』そして『お客様重視のモデル』を反映しています。新しいショールームの外観はエレガントで、インテリアには快適な空間が広がっています。イタリアの建築とインテリアデザインからインスピレーションを得て、素材、色、細部へのこだわりによって、家庭的な雰囲気を実現しました」
イタリアの家庭を思わせるインテリア

ランチアの新コンセプト・ショールームは、ブランドのコアバリューをすべて体現。特にイタリアらしいエレガンスに焦点があてられた。外観のファサードはモダンなダークカラーで統一。大きく明るいウィンドウと、エントランスには新しいランチアのレタリングが大きく配置された。ランチア・デザイン・デイで発表されたこの新たな書体は、イタリアのファッション業界からインスピレーションを得たという。
明るいカラーとダークカラーを組み合わせ、上質なマテリアルを贅沢に使用したことで、ランチアのプレミアム性を完璧に表現。また、建物を囲む花壇によってショールームでありながら、イタリアの“家庭”のような居心地の良さを実現した。
室内もイタリアの家庭をイメージし、厳選された家具を配置。大きな窓から差し込む自然光は、ショールーム中央の展示車両を際立たせ、まるで美しい彫刻のように細部まで鑑賞することができるという。また、メンテナンス用入庫スペースやアフターセールスエリアにも、カスタマーにくつろぎの空間を提供するという理念が貫かれている。
新生ランチアの販売は、オンラインと実店舗が併用される予定。海外マーケットにおいてはオンラインが中心となるが、イタリア国内では今回のミラノ・ショールームのように実店舗も重視される。