ランボルギーニと現代アーティストのコラボレーション

ランボルギーニの過去、現在、未来を現代アーティストIKEUCHI氏がサイバーパンク的に表現

「Time Chaser_111100」と名付けられたこの作品のベースとなったモデルは、ウラカンの最上位グレードウラカンSTOだ。111100はバイナリコード(2進数コード)で60を表す。
「Time Chaser_111100」と名付けられたこの作品のベースとなったモデルは、ウラカンの最上位グレードウラカンSTOだ。111100はバイナリコード(2進数コード)で60を表す。
アウトモビリ・ランボルギーニ創立60年を迎える2023年。アヴェンタドールの後継となるV12モデルの発表など、様々な重要イベントが予定されているが、ここ日本でも、それを記念してランボルギーニと現代アーティストIKEUCHI氏によるコラボプロジェクト「Chasing the Future」が報道関係者に披露された。

Lamborghini Huracán STO

現代アーティストとのコラボ

エンジンフードの上に置かれたPCケースが強烈なアクセント。ボディカラーは新型カウンタックで採用されたマットグレーとなっている。

2023年2月21日、ランボルギーニと現代アーティストIKEUCHI氏によるコラボプロジェクト「Chasing the Future」が報道関係者に披露された。

今年はアウトモビリ・ランボルギーニ創立60年を迎える記念すべきアニバーサリーイヤーだ。それを記念して日本で企画されたプロジェクトは、日本で最も革新的な現代アーティストであるIKEUCHI氏との前衛的なコラボレーションを2作品によるものである。

これらふたつの作品を含む共同プロジェクト「Chasing the Future」は、「時間」と「タイムレス」を最大限に追求したもので、ロボットアニメからインスピレーション得たという。

1990年生まれのIKEUCHI氏は日本に拠点を置く、現代アーティストあるいはサイバーパンクフューチャリストだ。「第17回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞」を皮切りに、世界最高峰メディアアートイベント「アルスエレクトロニカ」への招待など、国内外で高い評価を受けている。今回「限界を超える」というバリューを共有しているとしてコラボしたという。

車名に隠された「60」という数字

「Lamborghini Huracán STO Time Chaser_111100」と名付けられたこの作品のベースとなったモデルは、ウラカンの最上位グレードウラカンSTOだ。オペラ・ウニカつまりユニークな作品ということで当然ワンオフとなる。ボディカラーは新型カウンタックで採用されたマットグレー。エンジンフードの上に置かれたPCケースが強烈なアクセントとなっているが、これは走行時は外されるという。なんと、この現代アートは販売され、すでに売却済みだという。ちなみに111100はバイナリコード(2進数コード)で60を表すそうだ。

もうひとつ「Time Gazer」という作品もあわせて発表された。これはランボルギーニの進化というレンズを通して、過去、現在、未来というIKEUCHI氏のビジョンを凝縮したアートピースだ。様々なランボルギーニ車のパーツを流用した、コクピットの様な空間となっている。最新のウルスやウラカン、あるいはガヤルドやミウラなどのヒストリックモデルまで、様々なランボルギーニモデルのパーツが用いられた。なおTime Chaser_111100の納車後にTime Gazerはイタリアに輸送され展示されるという。用途は問わないのは現代アートのお約束である。

ヴィンケルマンCEOも来日

本名や素性を明らかにしていないIKEUCHI氏も、映像でコメントを寄せ、「60年かけて継続する部分と進化する部分に一貫性が感じられる」「自分の文化に誇りを持って、それを進化させるという視点が、歴史を重んじない現代の若い日本人にとって新しい」とランボルギーニに対する共感と驚きを表明した。

発表会当日は、アウトモビリ・ランボルギーニ会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマンが来日し、スピーチを行うなど、インターナショナルイベントとなった。IKEUCHI氏のテーマであるサイバネティックとランボルギーニの歴史ある60年を見事に表現した「Chasing the Future」は、驚きをもって受け入れられた。

トッズ・グループのディエゴ・デラ・ヴァッレ会長兼CEO(左)と、ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマン会長兼CEO(右)。

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