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BAC Mono R
まもなくサウジアラビアでの販売をスタート

2009年にニールとイアンのブリッグス兄弟が英国・リバプールに設立したブリッグス・オートモーティブ・カンパニー(BAC)は、独自に開発したMonoシリーズによって、世界中の自動車ファンから注目の存在となってきた。今回、中東地域における成長市場のサウジアラビアに初上陸を果たしている。
サウジアラビアGPという、多くの自動車ファンから注目を浴びる最高の舞台において、同国のカスタマーに向けて、直接オーダーメイドで製作・納車可能な「Mono R」を初披露。自社ブランドの世界的な成長と、可能性を示すことになった。
現在、BACは46の地域で事業を展開しており、中東を含む世界の主要マーケットにおいて、野心的な拡大戦略を進行中。サウジアラビアの大手高級自動車販売店グループとの提携交渉を行なっており、間もなく良いニュースを発表する見込みだという。また、アジアや北米などの市場でも、2023年第2四半期中に同様の発表を行う予定だ。
スモーク・カーボンファイバー仕様を投入

BAC Mono Rは、そのユニークなデザイン、エンジニアリング、テクノロジーにより、ドライビングの楽しさを極限まで追求。サーキットにおいて、軽量かつダイナミックなパフォーマンスを発揮するシングルシーター・スーパースポーツとして、その需要が高まり続けている。また、グラフェン素材をボディワークに導入するなど、世界初の試みも行っている。
サウジアラビアに持ち込まれた、BAC Mono Rは、スモーク・カーボンファイバー製ボディワークにメタリックゴールドのハイライトを組み合わせたスペシャル仕様。足元には世界最軽量を誇る17インチ・カーボンハイブリッド・ホイールをチョイスした。
BACはカスタマーの希望を叶え、完璧な車両仕上げを実現するため、一切妥協しないという理念を掲げており、彼らが展開する究極のオーダーメイドを体現した1台と言えるだろう。今回、ジッダ市街地コース のパドックエリアに設けられたパドッククラブにおいて、レースウイーク中にこのMono Rが展示された。
BACの創立者であり、開発ディレクターを務めるニール・ブリッグスは、今回のサウジアラビア初上陸について、次のようにコメントしている。
「F1グランプリに、BACとして参加できたことに感激しています。2009年にBACを設立したときから、モータースポーツは、私たちの基本的な指針のひとつとなってきました。Mono RはF1マシンと同様、ドライバー、車両、路面とのつながりを重視した、精密なエンジニアリングの結晶です。ドライビングの喜びと楽しみを満たすために開発された1台を、中東のお客様にお届けできることを嬉しく思っています」