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Alpincamper Vivaro
人気商用バンをベースにキャンパーを開発

ドイツ南部バイエルン州のレンググリースを拠点とするキャンピングカーメーカー、アルペンキャンパー社は、オペルの商用バン「ヴィヴァーロ」をベースに、機能的なキャンパー仕様を開発した。
現行モデルとなる3代目ヴィヴァーロは、オペルのステランティス・グループ加入を受け、初代と2代目のルノー/日産共同開発から離れ、プジョー エキスパート/シトロエン ジャンピーの兄弟モデルとして、2019年にデビューしている。
今回、ヴィヴァーロの広大なスペースを活用し、アルペンキャンパー社は2種類のキャンピング仕様を開発。「アルペンキャンパー ヴィヴァーロ2」は2名、「アルペンキャンパー ヴィヴァーロ4」は4名までがオートキャンプを楽しむことができる。
パワフルな2.0リッター直4ディーゼルターボを搭載

ベースとなったヴィヴァーロは、エアーコンディショナー、デジタルラジオを含むマルチメディアシステムに加えて、ブレーキ&ヒルスタートアシスト、クルーズコントロール、スピードリミッター、リヤパーク・パイロットなどのドライビングアシスト機能を数多く標準装備。
さらに、地上高を25mmハイトアップした「オペル・ラフロード・パッケージ」や、「インテリ・グリップ・トラクションシステム」を採用したことで、未舗装路にも対応した走行性能が確保されている。
パワーユニットは、最高出力106kW(147PS)、最大トルク370Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボに8速ATを組み合わせ、パワフルかつストレスのないパフォーマンスを実現した。
家族でキャンプを楽しめる「ヴィヴァーロ4」

「アルペンキャンパー ヴィヴァーロ4」は、家族4人がキャンプを楽しめるスペースを用意。運転席と回転式助手席に加えて、追加シート2脚がリヤコンパートメントに配置されており、日々の送り迎えや買い物などにも使用することができる。
キャンプで使用する際は、スリーピングベンチは1.20m×1.95mのダブルベッドに変身。さらに、ポップアップルーフを持ち上げることで、ルーフの上にも1.20m×1.95mの広大なスペースが追加され、こちらもベッドとして活用することができる。アッパールーフ・スペースには3つのウインドウが設けられ、昇降は助手席から行う。
豊富な収納スペースを備えたキッチンモジュールと、自動水栓、排水タンク付きのシンクを標準装備。キッチンモジュールには冷蔵庫と取り外し可能なシングルバーナーガスコンロも備える。
リビングルームは断熱材とフェルトで完全にカバー。サイドウィンドウとリヤウィンドウには、遮光カーテンが標準装備され、暖白色の省電タイプのLEDランプが明るく室内を照らす。「EURO6」規格充電ブースター付きリチウムバッテリーを搭載し、セカンドバッテリー用充電器も備え付けられている。
2名がリラックスできる「ヴィヴァーロ2」

週末や休暇を1名で、あるいはカップルで過ごしたいカスタマー向けに開発されたのが「アルペンキャンパー ヴィヴァーロ2」。4人乗り仕様との最大の違いはポップアップルーフとなり、ベットにはならないものの、室内高が最大1.90mにまで拡大され、解放感あふれるスペースを実現している。
リヤシートに配置されたコンフォートカウチは、簡単にダブルベッドに変更可能。厚さ10cmのコールドフォームマットレスが敷かれており、リラックスした睡眠を保証している。キッチンモジュールには、電気式コンロとシンクを内蔵。さらに、便利な折りたたみ式テーブルも備え付けられた。
アルペンキャンパー社は、ヴィヴァーロ用に様々なオプションも展開。カセット装着式日除け、様々な用途に対応したマルチレール、オフロードタイヤ、ソーラーパネルなど、ヴィヴァーロ2/ヴィヴァーロ4、どちらのモデルにも装着可能としている。