新型「MINI カントリーマン」は2種類のフル電動をラインアップ

新型「MINI カントリーマン」はICEとBEVの2モデルが2023年11月ライプツィヒ工場で製造開始

デビューに向けて、精力的にテストを続ける、新型「MINI カントリーマン」。
いよいよデビューが迫りつつある新型「MINI カントリーマン」、BMWは新たにカラフルなカモフラージュが施されたプロトタイプを公開した。
BMWグループは、新型MINI カントリーマン(日本名「MINI クロスオーバー」)の製造を、2023年11月からドイツ・ライプツィヒ工場で開始すると発表した。MINIモデルがドイツで生産されるのは初、さらにフル電動モデルには2種類のスペックが用意されることも明らかになった。

MINI Countryman E

2種類のフル電動モデルを用意

デビューに向けて、精力的にテストを続ける、新型「MINI カントリーマン」。
新型MINI カントリーマンは、前輪駆動の「MINI カントリーマン E」と、ハイパフォーマンス4WD仕様の「MINI カントリーマン SE ALL4」という、2種類のフル電動モデルをラインアップする。

3代目となる新型MINI カントリーマンは、現行モデル同様、5ドアと、使い勝手に優れた広大なインテリアを備えて登場する。パワーユニットは内燃機関に加えて、デビュー時点からフル電動パワートレインをラインアップ。また、全輪駆動モデルも用意される。

新型MINI カントリーマンは全長が130mm伸長し、4429mmに。全高も約60mmアップし、1613mmとなったことで、ヘッドルームを含めたパッセンジャースペースが拡大する。

フル電動モデルとして投入されるのは、最高出力193PSを発揮するベースモデルの「MINI カントリーマン E」と、ハイパフォーマンス仕様の「MINI カントリーマン SE ALL4」。こちらのモデルはMINIブランド初の全輪駆動フル電動モデルとなる。

「MINI カントリーマン SE ALL4」は、フロントとリヤアクスルに1基ずつ電気モーターを搭載。ブーストモードにおいては、最高出力317PSというハイパワーを発揮する。バッテリー容量は64.7kWh、最大航続距離は約450kmが確保された。

内外装にリサイクル素材を積極導入

デビューに向けて、精力的にテストを続ける、新型「MINI カントリーマン」。
ドイツ国内で初めて生産されるMINIとなった、新型MINI カントリーマン。ホイールやインテリアのプラスチックパーツは、リサイクル素材が採用されている。

新型MINI カントリーマンは、モデル全体をとおして排出ガスを大幅に削減。エクステリアとインテリアに関しては、環境負荷の大きな装飾要素を排除した。装着される軽量アロイホイールは、最大70%がリサイクルアルミニウムから製造される。また、生産時にグリーン電力を使用することで、従来の製造工程と比較してCO2排出量も大幅に削減している。

ダッシュボード、ステアリング・ホイール、ヘッドライナー、フロア、フロアマットの表面には、ペットボトルやカーペット由来のリサイクル・ポリエステルを採用。従来のプラスチックに代わって導入される高品質マテリアルは、バリューチェーンにおけるCO2排出量を最大85%も削減したという。

製造拠点となるライプツィヒ工場では、敷地内にある全高190メートルの風力発電機を使って発電も実施。2021年は、4基の風力発電機から、21.9GWhの電力が生み出された。これは、3人暮らしの家庭に換算すると、5000世帯の年間電力消費量に相当するという。

工場内のバッテリーファームでは、BMW i3から回収された最大700個の高電圧バッテリーが、風力発電機で発生した電力の蓄電に使用されている。工場の敷地内に電力エネルギーを蓄電することで、地域のエネルギーマネージメントを最適化し、電力網を安定させることが可能になった。

BMWグループのライプツィヒ工場では、3代目「MINI カントリーマン」の生産準備が進められている。

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リサイクル・アルミニウムをホイールに使用することで、原材料となるアルミニウムの使用量だけでなく、製造工程で必要とされるエネルギー消費量も大幅に削減することが可能になった。

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