目次
Opel Mokka Electric “Bott Vario3”
ストレージのスペシャリストが開発

これまで、物を運ぶ用途に使用されてきた車両の多くは、キャブオーバーバンやステーションワゴンだった。かさ張る荷物を積載するには、スクエアな荷室と大きく開閉するバックドアが必要不可欠だったからだ。そんな常識を打ち破る存在が、ドイツのストレージ・スペシャリスト「ボット(Bott GmbH & Co)」社から登場した。
フル電動クロスオーバー「オペル モッカ エレクトリック」をベースに開発された「ボット ヴァリオ3」は、2シーターサービスカーとして様々な用途で使用することができる。スタイリッシュなエクステリアに加えて、ゼロエミッションを実現した電動パワートレインを搭載。リヤコンパートメントには、壊れやすい物を安心して運搬することができる、専用ストレージ「モバイルボックス」を備えている。
ベースとなったモッカ エレクトリックは、最高出力136PS、最大トルク260Nmを発揮する電動パワートレインを採用。50kWh容量のバッテリーを搭載し、一充電で最大338km(WLTP基準)を走行することができる。
リヤに搭載された「モバイルボックス」

「ボット ヴァリオ3」に搭載されたボット製ラッキングシステム「モバイルボックス」は、さまざまな分野のプロフェッショナルが最高の効率で作業をできるよう、インテリジェントなデザインを採用。車体にしっかりと固定されたセーフティフレームに固定されたボット製モジュールと引き出しは、軽量かつ十分な堅牢性を備えている。
モッカのリヤコンパートメントとラゲッジルームに配置されたモバイルボックスは、使用状況に合わせてモジュールを自由に組み合わせることが可能。衝撃に弱い精密機器などを、安心して運搬できるよう開発された。また、個別スペースが必要な場合は、モバイルボックスを個別に取り外すこともできる。
ボット社のモバイルボックスは、ヨーロッパ統一規格「ECE R44」に基づく積載車の衝突試験をクリアしており、衝撃を受けた場合でも、モジュールから引き出しが落下しないよう設計されているという。