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Opel Astra Sports Tourer Plug-in-Hybrid
アストラのワゴンに待望のPHEV

5月15日の「国際家族デー(International Day of Families)」に合わせて、オペルは3車種の電動モデルを発表した。「アストラ スポーツツアラー プラグインハイブリッド」「コンボ-e ライフ」「ザフィーラ-e ライフ」は、先進の電動パワートレインにより、ゼロエミッション走行が可能になっている。
6代目として2021年にデビューした現行アストラは、5ドアハッチバックとワゴンボディのスポーツツアラーをラインアップ。インテリラックスLEDピクセルライトを採用した美しいデザインや、先進のテクノロジーが高い評価を受け、「ゴールデン・ステアリングホイール 2022」や「ファミリーカー・オブ・ザ・イヤー 2022」を受賞した。
今回、アストラに追加された「アストラ スポーツツアラー プラグインハイブリッド」は、最高システム出力182PS(133kW)、最大トルク360Nmを発揮するプラグインハイブリッド・パワートレインを搭載。容量12.4kWhのリチウムイオンバッテリーにより、66km(WLTP基準)のフル電動走行が可能となっている。
パワフルな走りを求めるドライバーには、最高システム出力228PS(165kW)にまでパワーアップした「アストラ スポーツツアラー GSe」も用意。10mmローダウン化されたシャシーで、よりスポーティなドライブを楽しむことができる。さらにオペルは、2023年に秋には同社初のフル電動ワゴン「アストラ スポーツツアラー エレクトリック」の発売も予定している。
様々な用途に対応するフル電動バン

様々な用途に対応する、フル電動マルチパーパスバン「コンボ-e ライフ」は、最高出力137PS(100kW)・最大トルク260Nmを発揮する電動パワートレインを搭載。容量50kWhのリチウムイオンバッテリーを採用し、最大航続距離は285km(WLTP基準)が確保された。都市部におけるショッピングや送り迎えだけでなく、国境を越えたヨーロッパ内のロングドライブもカバーする。
100kWの公共急速充電スタンドを使うことにより、約32分で10%から80%まで充電することが可能。ドイツにおいては、11kWの車載充電器を標準装備する。
コンボ-e ライフはボディ両サイドにスライドドアを配置し、5人乗のノーマルバージョン(全長4400mm)と、7人乗りのXLバージョン(全長4750mm)をラインアップ。バッテリーは床下に搭載され、ラゲッジ容量はノーマルバージョンが597リットル、ロングホイールベースのXLバージョンは850リットルが確保された。さらにリヤシートをたたむことで、ノーマルバージョンで最大2126リットル、XLバージョンでは最大2693リットルという、広大な荷室が出現する。
オプションの「インテリグリップ・アダプティブ・トラクション・システム(IntelliGrip adaptive traction system)」は、雪道、泥道、砂地でも最高のトラクションと、安定したハンドリングを提供。電動サンシェード付きパノラミックルーフを装着することで、パッセンジャーには明るく開放的な室内環境が提供される。
2種類のバッテリーを搭載するフル電動MPV

ヨーロッパで高い人気を誇るミドルサイズMPV「ザフィーラ」にも、フル電動仕様「ザフィーラ-e ライフ」が追加された。5人乗りの「ザフィーラ-e ライフ M」は全長4950mm、8人乗車が可能な「ザフィーラ-e ライフ L」は全長5300mm。全高は1900mmに抑えられており、ヨーロッパの標準的な立体駐車場を活用することができる。
乗用車ベースの優れたハンドリングが確保され、電動で自動開閉するセンサー式スライドドアを標準装備。「ザフィーラ-e ライフ L」のシートパターンは、フレキシブルにスライド可能な6人乗り仕様、7人乗り仕様、8人乗り仕様を用意。6人乗り仕様の場合、2列目以降には4つの可動式レザーアームチェアが配置され、それぞれのシート幅は480mmと快適な居住空間を実現している。
搭載される電動パワートレインは、最高出力137PS(100kW)、最大トルク260Nmを発揮。リチウムイオンバッテリーの容量は2種類から選択可能で、50kWh仕様は最大航続距離224km、75kWh仕様は最大航続距離322kmが確保された。バッテリーは「コンボ-e ライフ」と同様にフロア下に搭載され、特にコーナリング時や風が強いときにその効果を発揮し、快適なドライビングを実現している。