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アウディ・ミュージアムにカペッロが来訪

アウディほど、短期間にル・マン24時間で成功を収めた自動車メーカーはないだろう。1999年から2016年にかけて、アウディは様々なレーシングカーで実に13勝を記録した。2023年、ル・マン24時間レースが100周年を迎えたことを受け、アウディのヒストリックカー部門「アウディ・トラディション(Audi Tradition)」が様々な企画を用意した。
「Audi in Le Mans」として、インゴルシュタットのアウディ・ミュージアムでは特別展示を実施、6月10~11日に世界耐久選手権(WEC)第4戦として開催されるル・マン24時間レースではデモンストレーションラン、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードへの参加など、2023年を通して様々な企画が目白押しだ。
インゴルシュタットのアウディ・ミュージアムでは、5月21日の「国際博物館の日」に合わせて、ル・マン初のディーゼルエンジンで優勝マシン「アウディ R10 TDI」を含む、すべての優勝マシンを展示。会場には子供のためのタイヤ交換体験ブースも設置される。
当日午前11時と午後2時には、リナルド・カペッロをはじめとするモータースポーツ界からの豪華なゲストによる、トークショーも実施される予定。また、トークショー後にはカペッロのサイン会も行われるという。
12台のウイナーが集結する2023年のル・マン

100周年記念企画として、ル・マン24時間レースの主催者は特別展示「Musse des 24 Heures du Mans」を計画している。あらゆる年代の優勝車約80台がサルト・サーキットで一堂に会する予定で、この特別展示にアウディ・トラディショナルも12台のマシンを送り込む。
また、レースウイーク中、6月9日にはレジェンドパレードを実際。10日のレーススタート前に、3台のアウディ製レーシングカー「R8(2000年)」「 R10 TDI(2007)」「R18 e-tron クワトロ(2012)」がコースに登場する。
サルト・サーキットのパドックエリアには、レース開催中を通して最新ラインナップを展示するほか、2016年のル・マン24時間レースを走行した「R18 e-tron クワトロ」や、故ケン・ブロックために開発された「S1 e-tron クワトロ フーニトロン」も公開。さらに期間中、レジェンドドライバーによるサイン会も企画されている。
グッドウッドにもアウディの貴重な車両が登場

2023年7月13〜16日、英国のグッドウッドで開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(Goodwood Festival of Speed)」にも、アウディ・トラディションが参加を決定。リナルド・カペッロ、トム・クリステンセン、ブノワ・トレルイエといったレジェンドドライバーが、2000年、2007年、2012年の優勝車とともにデモンストレーションランを披露する。
ラリー界の伝説的存在、故ハンヌ・ミッコラの息子、ヴェーサ・ミッコラとユハ・ミッコラが、グループ4仕様の「アウディ クワトロ」と、1987年のサファリ優勝車グループA仕様の「アウディ 200 クワトロ」をドライブする。また、グッドウッドにもブロックの「S1 e-tron クワトロ フーニトロン」が登場する予定だ。