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Huayra Codalunga
ウアイラ コーダルンガ2号車を展示

1929年に初開催された「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」は、戦前からチェルノッビオのグランドホテル・ヴィラ・デステ(Grand Hotel Villa d’Este)と、ヴィラ・エルバ(Villa Erba)の美しい庭園を舞台に行われてきた。
今回、初参加となったパガーニはコンセプトカー部門に、パガーニのスペシャルモデル制作部門「パガーニ・グランディ・コンプリカツィオーニ(Pagani Grandi Complicazioni)」が製作した、「ウアイラ コーダルンガ(Huayra Codalunga)」2号車を送り込んだ。
ウアイラ コーダルンガは、イタリアのコーチビルダーと1960年代のレーシングカーへのオマージュとして5台のみを製造。製作を依頼した2名のコレクターも開発に参加している。
コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで公開されたウアイラ コーダルンガ 2号車は、ウアイラのローンチカラーだった「ブロンゾ・アイマラ(Bronzo Aymara)」をオマージュした特別色を纏った仕様。一見すると、ブロンゾ・アイマラにも見えるが、特定の角度から光を当てると、ネイキッド・カーボンファイバーが浮かび上がる。また、インテリアはヘリテージレザーと上質なロロ・ピアーナ・ファブリックが組み合わせられている。
希少な「ゾンダ HP バルケッタ レヴォ」を公開

5月20〜21日、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステの開催に合わせて、自動車文化を讃えるイベント「フォウリ・コンコルソ(FuoriConcorso)」も、コモ湖を見下ろす優雅な邸宅ヴィラ・スクオータ(Villa Scuota)で開催された。今回、パガーニ・アウトモビリは非常に希少なワンオフモデル「パガーニ ゾンダ HP バルケッタ レヴォ(Pagani Zonda HP Barchetta Revo)」を展示している。
ゾンダ HP バルケッタ レヴォは、カーボチタン「HP62 G2」とカーボトライアックス「HP62」を組み合わせた専用モノコックで構成。フロントとリヤのフレームはクロムモリブデン鋼製、ボディワークはフルカーボンファイバー製となっている。これにより乾燥重量は1050kgという超軽量を実現した。
パワートレインは最高出力811PS、最大トルク750Nmを発揮するメルセデスAMG製7.3リッターV型12気筒自然吸気エンジンをリヤミッドに搭載し、これに6速シーケンシャル・ギヤボックスが組み合わせられている。
今回、イタリア・コモ湖周辺で開催されたふたつのヒストリックカーイベントへの参加は、2023年6月16〜18日に、イタリア・モデナの中心で開催を予定しているパガーニ25周年記念イベントへのステップとして決定されたという。