ラディカル史上最速の販売実績を記録

ラディカル・スポーツカーズ、わずか9ヵ月でサーキット専用モデル「SR10」を50台デリバリー

ラディカル・スポーツカーズ、わずか9ヵ月でサーキット専用モデル「SR10」を50台をデリバリー
ラディカル SR10のスタイリング
「公道を走れるフォーミュラカー」で知られるラディカル・スポーツカーズは、サーキット専用モデル「SR10」の製造台数が50台に達したと発表した。2020年12月のデリバリー開始以来、9ヵ月で50台を納車。同社を象徴するモデル「SR8」は50台の製造・販売に4年の月日を要しており、SR10はラディカルの歴史において最速の販売実績を記録した形だ。

Radical SR10

2020年12月からデリバリーをスタート

ラディカル・スポーツカーズ、わずか9ヵ月でサーキット専用モデル「SR10」を50台をデリバリー
新型コロナウイルス感染拡大期間中に開発されたSR10は、2020年12月からデリバリーを開始。わずか9ヵ月間で50台が世界中に販売された。ラディカル・パフォーマンス・エンジンズ(RPE)が開発したフォード製2.3リッター直4を搭載する。

1997年以来、ハイダウンフォースレーシングカーを製造してきたラディカル・スポーツカーズは、新型コロナウイルス(COVID-19)によるロックダウン期間中、SR10の最終的な開発を行った。2020年9月から予約をスタートし、2020年12月に最初の生産モデルが完成、デリバリーを開始している。

SR10は、ラディカル・パフォーマンス・エンジンズ(RPE)が開発を加えた、フォード製2.3リッター直列4気筒エコブースト・エンジンを搭載。RPEは、フォードから納品されたエンジンをベースにブロックを強化。大型化されたギャレット製ターボや、専用エキゾーストマニホールドを採用した。RPEによって完成したエンジンは、ダイノテストを経て、エンジンの構造と独自のマッピングを確認した後、SR10のシャシーに搭載される。

RPE・フォード製パワーユニットは、最高出力425bhp、最大トルク380Ibftを発揮。専用設計されたギャレット製Gシリーズ・ターボチャージャーにより、スロットル時のレスポンス向上とターボラグの低減を実現した。このエンジンは高出力であるだけでなく長寿命をターゲットに開発されており、カスタマーのランニングコストを抑えるためにライバルメーカーよりもメンテナンス間隔を短くしている。

駆動系には、モータースポーツにおける高い実績を持つヒューランド製GT3用6速ギヤボックスと、同じくヒューランド製「TMT-200」トランスアクスルを採用。SR10の最高速度180mph(約290km/h)、0-60mph加速2.4秒というスペックを実現した。コーチングなどに有用な動画録画やテレメトリを含むデータロギング機能も備えている。

既存ユーザーだけでなく新規顧客も拡大

ラディカル・スポーツカーズ、わずか9ヵ月でサーキット専用モデル「SR10」を50台をデリバリー
SR10のコクピット。これまでにない高いパフォーマンスを持つSR10は、既存のラディカル・ユーザーだけでなく、多くの新規顧客も引きつけることになった。

ラディカル・スポーツカーズは世界中に31以上の販売拠点を展開。特にアメリカ合衆国カリフォルニアの販売ディーラー「ラディカル・ノースウェスト」は、世界トップの販売実績を誇っている。ラディカル・スポーツカーズのグローバル・セールス・ディレクターを務めるダン・レッドパスは、SR10の好調な販売状況について次のようにコメントした。

「SR10を発売して以来、既存のお客様だけでなく、新たなお客様からも多くのオーダーをいただき、大変嬉しく思っています。最高のレーシングカーを製造するため、ノンストップで働いてきたラディカルの開発チームにとっても、ハードワークが報われたのは素晴らしいニュースです」

「これまでに50台のSR10が製造され、さらに多くのオーダーが入っていることは、ラディカル・スポーツカーズにとって大きな励みになります。さらに、北米で開催されているラディカル・カップでSR10が安定して勝利を収めていることは、社内チームが過去18ヵ月間に行ってきた開発作業の成果を示すものです」

レーシングドライバーも絶賛するパフォーマンス

ラディカル・スポーツカーズ、わずか9ヵ月でサーキット専用モデル「SR10」を50台をデリバリー
北米の販売拠点「ラディカル・ノースウェスト」のスティーブ・キャメロンは、レーシングドライバーとしてSR10のパフォーマンスを絶賛している。

販売拠点「ラディカル・ノースウェスト」の共同オーナー、スティーブ・キャメロンは、SR10を以下のように絶賛する。彼はデイトナ24時間レースで2度のクラス優勝経験を持つ、経験豊富なレーシングドライバーだ。

「SR10のパフォーマンスは他に類を見ないものです。私がレーシングドライバーだからこそ気がついたのではなく、多くのお客様も同じように感じているはずです。SR10は現時点で最も競争力のあるラディカル製マシンだと断言できます。その高いパフォーマンスは、北米で開催されているラディカル・カップで何度も証明してきました。まだシーズンは終わっていませんが、サーキットでSR10を見た人たちの関心が高まっていることを実感しています。2022年もこの好調は続くでしょう」

2022年に創立25周年を迎えるラディカル・スポーツカーズでは、2021年にSR10をはじめとする多くのモデルがこれまでにないオーダー数を記録した。2021年はラディカル史上、記録的な台数の車両をデリバリーする予定だという。英国・ピーターバラにあるラディカルの本社では、すべてのモデルの開発、設計、エンジニア、製造を一貫して行っており、ここから世界中のマーケットに輸出されている。

ラディカル SR10を動画でチェック!

キーワードで検索する

著者プロフィール

GENROQweb編集部 近影

GENROQweb編集部