ホンダが2026年F1復帰を発表「アストンマーティンとタッグ」「4年ぶり5期目」

ホンダがアストンマーティンと組んで2026年からのF1活動を発表「4年ぶり5期目」

写真はアストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームが2023年シーズンを戦っているF1マシン「AMR23」。
写真はアストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームが2023年シーズンを戦っているF1マシン「AMR23」。
ホンダが2026年からのF1復帰を発表した。新レギュレーションに対応するパワーユニットをアストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームに供給するという。

4年ぶり5期目のF1活動を発表

アストンマーティンの「AMR23」のノーズには、シーズンを通して110周年アニバーサリーロゴが入る。

2021年をもってF1世界選手権から撤退したホンダが、2026年からの復帰を発表した。エンジンサプライヤーとしてアストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームに、2026年からの新レギュレーションに対応するパワーユニットを供給するという。

2030年のカーボンニュートラル実現を目標として掲げるF1では、2026年以降はレギュレーションが変更され、100%カーボンニュートラル燃料の使用が義務付けられている。さらに2026年以降は、現在エンジンとモーターで80対20の最高出力比率を50対50に変更し、レースにおける電動化の価値を向上するという。エンジン出力を抑えつつ、減速エネルギーを電気エネルギーに変換するエネルギー回生システム(ERS)の出力を現在の3倍に引き上げることで達成する目算だ。

アストンマーティンとのタッグ

F1の新ファクトリーをシルバーストーンサーキットに建設中のアストンマーティン。2024年末には風洞と最新シミュレーターを備えたファクトリーが完成する予定という。

レース参戦・運営は、2022年からホンダのモータースポーツ活動の全てを担う、ホンダ・レーシング(HRC)がパワーユニット開発とともに行うという。HRCは2022年、レッドブル・パワートレインに技術支援することで、レッドブル・レーシングとマックス・フェルスタッペン選手がそれぞれ2022年のコンストラクターズとドライバーズのチャンピオンを獲得するのに貢献している。レーシング本田技研工業の三部敏宏代表執行役社長は以下のようにコメントした。

「F1が、ホンダの目指すカーボンニュートラルの方向性と合致する、サステナブルな存在となり、私たちの電動化技術を促進するプラットフォームになること。これが、ホンダとして再びF1にチャレンジする大きな理由の一つとなりました」

「新たなパートナーとなるアストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームとは、勝利への真摯な姿勢と情熱で大いに共感し、アストンマーティン・アラムコ・ホンダとして、2026年からともにチャンピオンを目指すことになりました。地球環境の保全とレース活動が共存できるよう、チャレンジングな新レギュレーション導入の英断を下されたFIA、また、F1のブランド価値を高め、発展させてきたF1グループには大きな敬意を表します」

アストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チーム会長のローレンス・ストロール氏もコメントを寄せている。

「アストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームはホンダとHRCを歓迎します。私たちは、レースでの勝利に向けた熱意と決心、そして飽くなき野心を互いに共有しています。ホンダは世界的な企業であり、長年にわたるモータースポーツにおける成功は、信じられないほど素晴らしいものです。2026年からともにエキサイティングな未来に乗り出すにあたり、三部氏、そしてHRCのチーム全員に感謝したいと思います」

ホンダのF1撤退を受けて、レッドブルはフォードとの協力関係締結を実現した。発表会に参加した、左からマックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレス、ジム・ファーリーCEO、クリスチャン・ホーナー代表、リザーブドライバーのダニエル・リカルド。

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