フル電動ラグジュアリーSUV「メルセデス・ベンツ EQS SUV」日本導入開始

7人乗り電動ラグジュアリーSUV「メルセデス・ベンツ EQS SUV」が日本導入「航続距離593km」

メルセデス・ベンツ日本は、7名乗車が可能な電動ラグジュアリーSUV、「EQS SUV」の日本導入をスタートした。
メルセデス・ベンツ日本は、7名乗車が可能な電動ラグジュアリーSUV、「EQS SUV」の日本導入をスタートした。
メルセデス・ベンツ日本は、7人乗りフル電動ラグジュアリーSUV「EQS SUV」の日本導入を発表。全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて、「EQS 450 4MATIC SUV」と「EQS 580 4MATIC Sports」の販売をスタートした。

Mercedes-Benz EQS SUV

「官能的純粋」を追求したデザイン

フロントフェイスには、EQシリーズの特徴となるブラックパネル・ユニットを採用。その奥には、超音波センサーやカメラ、レーダーなどが配置されている。
フロントフェイスには、EQシリーズの特徴となるブラックパネル・ユニットを採用。その奥には、超音波センサーやカメラ、レーダーなどが配置されている。

メルセデス・ベンツ EQS SUVは、メルセデス・ベンツが長年培ってきたラグジュアリーと快適性を実現したフル電動モデル「EQS」に、大人7人が快適に過ごすことができる上質な室内空間と、SUVならではの使い勝手の良さを加えたモデル。EV専用プラットフォームをベースに、電気自動車ならではのパッケージの有用性を活かしたエクステリアデザインを組み合わせ、SUVでありながらもCd値0.26という空力性能を獲得している。

EQS SUVの革新的なデザインは、プレミアムEVとしての専用プラットフォームをベースだからこそ可能になった。キャブフォワードデザインなど、内燃エンジン搭載車とは明らかに異なったスタイリングを手にしている。

機能性やエアロダイナミクスに対する厳しい要求を満たすための「目的に沿ったデザイン」には、ゆったりとした面の構成、継ぎ目の少なさ、そしてシームレスデザインといった、「Sensual Purity(官能的純粋)」思想が反映されている。

EQシリーズをアピールする「ブラックパネル」

EQS SUVのフロントフェイスは、大型ブラックパネル・ユニットに統合。ライトバンドで繋がった左右ヘッドライトと、ディープブラックのフロントグリルによって、フロントフェイスが形成されている。

EQS セダンのデイタイムランニングライトは3つの光の点が特徴だったが、EQS SUVでは3つの小さな三角形が採用された。ブラックパネル・ユニットは外観上のデザインだけではなく、裏側に搭載された超音波センサーやカメラ、レーダーなど、運転支援システムのさまざまなセンサーのカバーとしての機能性も備えている。

サイドビューのダイナミックなシルエットは、優れたエアロダイナミクスをもたらした。丸みを帯びたフロントセクションから立ち上がり、緩やかな傾斜を持つAピラーとルーフを躍動的に流れ、リヤスポイラーへとスムーズなエアフローを実現している。空力性能に最適化されたホイールは20〜21インチを採用し、マッシブなショルダー部とともに、EQS SUVにスポーティでたくましい印象を与えている。また、格納式シームレスドアハンドルが標準装備された。

リヤセクションは、LEDリヤコンビネーション・ランプの内部が曲線的な螺旋構造になっており、立体的に映るような工夫が施された。フロントと同様にリヤにも連続したライトバンドが設けられており、メルセデス EQモデルであることをアピール。リヤのアンダーボディには、空力性能を向上させる効果を持ったスポイラーリップが装着されている。

「MBUX ハイパースクリーン」を採用

インテリアには、コックピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、助手席用有機ELフロントディスプレイを、1枚のガラス面で覆った「MBUX ハイパースクリーン」が導入された。
インテリアには、コックピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、助手席用有機ELフロントディスプレイを、1枚のガラス面で覆った「MBUX ハイパースクリーン」が導入された。

EQS SUVのインテリアには、最新のデジタルコンポーネントが積極的に導入された。「MBUX ハイパースクリーン」は、3枚の高精細パネル(コクピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、助手席用有機ELフロントディスプレイ)と、ダッシュボード全体を1枚のガラスで覆うワイドスクリーンで構成(「EQS 450 4MATIC SUV」にオプション、「EQS 580 4MATIC Sports」に標準装備)。このワイドディスプレイを細いシルバーのフレームエアアウトレットを組み込んだルーバー状のトリムが囲み、ラグジュアリーなコクピットを演出している。

左右のエアアウトレットはジェット機エンジンタービンを模したデザインを導入。高度な精密技巧と、デジタル技術を駆使した「MBUX ハイパースクリーン」とのコントラストにより、アナログとデジタルの共存を演出している。この複雑な形状を持つタービンブレードは、エアコンの空気を効率よく配分する機能を備えているという。

センターコンソール前部はダッシュボードへとつながり、下側は宙に浮いたような構造。これはEV専用プラットフォームの採用により、従来のようなセンタートンネルが必要なくなったことを視覚的に表現している。フロアからセンターコンソールまでの間隔が、EQS セダンよりも大きくなったため、トレーを備えたセンターコンソール下部収納スペースも拡大することになった。

豊富なシートアレンジが可能な3列シート

2列目シートは前後130mmの電動スライド機能を標準装備。ゆったりしたスペースを確保したほか、バックレストには電動リクライニング機能が与えられた(前へ14度、後ろへ4度)。スライド機能を調整することで、ラゲッジルームは645リットルから最大880リットルまで拡大することが可能。5人乗車時でも、ゴルフバッグを4個まで搭載することができる。

7名乗車を可能とする、シートヒーターを備えた3列目シートを標準装備。3列目シートはラゲッジルームフロアから起こして使用し、畳んだ状態ではフラットなフロア面となる。3列目シートへと乗車しやすくするため、2列目シートに「イージーエントリー」が標準装備された。

2列目シートを倒し、3列目シートをたたむことで、最大2100リットルという、広大なラゲッジスペースを得ることができる。また、7席全てを使用する場合でも、3列目シート後方には195リットルのスペースが確保された。

2種類の電動パワートレインを用意

EQS SUVは前後アクスルに電動パワートレイン「eATS」を搭載し、電気モーターには永久磁石同期モーター(PSM)が採用された。「EQS 450 4MATIC SUV」の最高出力は360PS(265kW)、最大トルクは800Nmを発生しする。上位モデルの「EQS 580 4MATIC SUV Sports」は、最高出力は544PS(400kW)、最大トルクは858Nmというスペックが与えられた。

航続可能距離は「EQS 450 4MATIC SUV」が 593km、「EQS 580 4MATIC SUV Sports」が589km。トルクシフト機能により、フロントとリヤの電気モーター間で駆動トルクの連続可変配分が行われるため、前後駆動力配分は常に効率的かつ最適化されている。

フロア下に搭載されたリチウムイオン・バッテリーは、エネルギー容量107.8kWh。メルセデスはバッテリー本体だけでなくバッテリーを管理するソフトウェアも自社で開発している。6.0kWまでの交流普通充電と、150kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応する。

日本仕様の特別機能として、車外へと電力供給可能な「双方向充電」にも対応。家庭の太陽光発電システムで発電した電気の蓄電装置となるほか、停電した場合などには、電気を家庭へと送る予備電源としても活用できる。

車両本体価格(税込)

メルセデス・ベンツ EQS 450 4MATIC SUV:1542万円
メルセデス・ベンツ EQS 580 4MATIC SUV Sports:1999万円

【問い合わせ】
メルセデス・コール
TEL 0120-190-610

【関連リンク】
・メルセデス・ベンツ 公式サイト

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