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Aston Martin Vantage GTE
連覇を狙うTFスポーツのヴァンテージ
アストンマーティン・レーシング(AMR)が開発を手がけた「ヴァンテージ GTE」は、アストンマーティンの長い歴史において、最も成功したGTレーシングカーだと言えるだろう。2023年のル・マン24時間レースには、AMRのパートナー4チームが、過去最多となる5台のヴァンテージ GTEを投入。サルト・サーキットにおいて、3度目のクラス優勝を目指す。
アストンマーティンは、ル・マン24時間レースにおいて、DBR9でGT1クラスの連覇(2007〜2008年)を達成しており、2022年のウイナーとして久々の連覇に挑むことになる。
2022年シーズンのWEC LMGTE Amクラス王者であり、昨年のル・マン勝者でもあるTFスポーツは2台のヴァンテージ GTEを投入。直近のスパ・フランコルシャン6時間で3位に入った25号車は、オマーン出身のアーマド・アル・ハーティ、マイケル・ディーナン、チャーリー・イーストウッドがドライブ。ヨーロッパ・ル・マン・シリーズに参戦する、アーノルド・ロビン、マキシム・ロビン、そしてアストンマーティン・ワークスのヴァレンティン・ハッセ・コルトが、27号車のステアリングを握る。
TFスポーツは、3度目のル・マン24時間レース参戦となる日本のD’ステーション レーシング(D’station Racing)もサポート。777号車はオーナードライバーの星野敏、チームマネージャーも務める藤井誠暢、ヴァンテージ GT4を駆り富士24時間レースでクラス2位に入ったキャスター・スティーブンソンの3名でエントリーしている。
ソーレンセン率いるGMBモータースポーツ
今回、2022年のLMGTE Amクラスのチャンピオンのマルコ・ソーレンセンが、新たなチームでWEC復帰を果たすことになった。デンマークを拠点とするGMBモータースポーツは、鮮やかなレッドにペイントされた55号車のヴァンテージ GTEを用意。3度目のル・マン・クラス優勝を目指すソーレンセンは、グスタフ・バーチ、イェンス・レノ・モラーという、オール・デンマーク体制で参戦を決めた。
ハート・オブ・レーシングは、デイトナ24時間に続き、今シーズン2度目の24時間レース制覇をターゲットにル・マン・デビューを果たす。チームはWECに参戦するノースウェスト・AMRを引き継ぎ、98号車として参戦。ドライバーはチーム代表のイアン・ジェームスに加えて、IMSAウィナーのアレックス・リベラスとダニエル・マンチネリの起用が決まっている。