クラス2は篠原祐二が開幕戦に続き2勝目

2021年ロータス カップ ジャパン第3戦、クラス1は小林一景が開幕から破竹の3連勝

2021年ロータス カップ ジャパン第3戦ツインリンクもてぎ、クラス1は小林一景が開幕から破竹の3連勝、クラス2は篠原祐二が開幕戦に続き2勝目
2021年ロータス カップ ジャパン第3戦ツインリンクもてぎ、レースシーン
JAF(日本自動車連盟)公認レース「LOTUS Cup Japan(ロータス カップ ジャパン)」、2021年シーズン第3戦が9月5日(日)に、栃木県・ツインリンクもてぎで開催された。ロータス エキシージで争われるクラス1は小林一景、エリーゼ中心のクラス2は篠原祐二が勝利を手にしている。

クラス1は昨年王者の清水がポールポジション

2021年ロータス・カップ・ジャパン第3戦ツインリンクもてぎ、クラス1は小林一景が開幕から破竹の3連勝、クラス2は篠原祐二が開幕戦に続き2勝目
前戦の菅生はリタイアに終わっていた清水がライバルを圧倒するタイムでポールポジションを獲得。予選2番手にはシリーズランキングトップの小林一景が入った。

依然として厳しい感染状況が続くなか、今回のレースも事前の複数回に及ぶ体温・問診票提出、ピットエリア各所に消毒液の設置、マスク装着やソーシャルディスタンスの確保などを徹底。さらに、ドライバーズブリーフィングがリモートで行われるなど、厳格な感染対策が施行されている。サーキット周辺は前日まで雨が続いていたものの、レース当日の天候はくもり。時折日差しが差すなか、ドライコンディションで10時25分から15分間の予選が行われた。

一番にコースへと飛び出したのは、前回リタイアに終わった清水友一。2回目のアタックラップで、この日唯一の7秒台となる2分07秒957を叩き出す。清水が早々にピットへと戻る一方、このタイムをターゲットに今シーズン2連勝中の小林一景、ゲストドライバーの佐藤考洋が走行を続けるが、小林が2分08秒711、佐藤が2分08秒715と一歩届かず。前戦の菅生に続き、清水がポールポジションを獲得。2番手に小林、3番手に佐藤、4番手には2分10秒386を記録した郷田鉄夫が入った。

「練習走行がウェットだったので、ドライのセットが分からないままだったんですが、気負わずに『エンジョイしよう』と思って走ったら予想外にタイムが出ましたね。決勝はできれば雨が降って欲しいです。とにかくエンジョイします」と、ポールの清水は笑顔を見せた。

抜群のレース運びを見せた小林がトップフィニッシュ

2021年ロータス・カップ・ジャパン第3戦ツインリンクもてぎ、クラス1は小林一景が開幕から破竹の3連勝、クラス2は篠原祐二が開幕戦に続き2勝目
予選2番手からスタートした小林は、スタート後に3番手に順位を落とすが、落ち着いて前をオーバーテイクし、開幕戦からの連勝記録を3に伸ばしている。

予選に続き、決勝のコンディションもドライ。14時50分に10周の決勝レースがスタートした。ポールポジションの清水が抜群の蹴り出しで、1コーナーをトップでクリア。予選3番手の佐藤は、スタートで一瞬遅れた小林をパスして2番手に浮上する。それでも小林は1周目のヘアピンで佐藤をパスし、前を行く清水を追う。「ドライでのもてぎで走りが分かり始めてきた」と振り返った小林は、3周目のS字コーナーでアウト側から清水をパス。ついにトップに立った。

その後も2分9秒代のラップを安定して刻んだ小林は、2番手以下との差を周回ごとに広げてみせる。一方、清水と佐藤による2番手争いはテール・トゥ・ノーズの展開に。3番手の佐藤が幾度となく仕掛けるも、清水も冷静に抑えてみせる。しかし、8周目のヘアピンで佐藤がイン側から清水を抜き去り2番手に浮上。危なげなく走行を続けたトップの小林は、佐藤に大差をつけてフィニッシュ。開幕戦からの連勝記録を3に伸ばした。

2番手で走り切ったゲストドライバーの佐藤が賞典外となるため、レース終盤にガス欠に悩まされながらも、ゴールまでマシンを持ち帰った清水が2位を獲得。3位にはレース中に浅井健人と順位を入れ替えながらも、最終的には抑えてみせた郷田が嬉しいシーズン初表彰台を獲得している。

「ペースがとても良くて、1周目から攻めることができました。スタートで佐藤選手に抜かれてしまいましたが、早めにパスできたのが大きかったです。その後、清水選手にシフトミスがあって、このチャンスを活かしてS字のアウト側から抜くことができました。予選では一発のタイムが出せなかったんですが、走りながらドライのもてぎの感覚を掴むことができました」と、小林は喜びを語っている。

クラス2は篠原が1周目にポールの飯田をオーバーテイク

2021年ロータス・カップ・ジャパン第3戦ツインリンクもてぎ、クラス1は小林一景が開幕から破竹の3連勝、クラス2は篠原祐二が開幕戦に続き2勝目
今シーズンからロータス カップに本格復帰を果たした篠原祐二が、1周目でポールポジションの飯田敏雄をパスして開幕戦の富士に続く2勝目を飾った。

クラス2の予選は、菅生でシーズン初優勝を手にした飯田敏雄が、2位以下を1秒以上も引き離す2分12秒705の好タイムを刻み、3戦連続ポールポジション。開幕戦・富士を制した篠原祐二は2分14秒169で2番手グリッド。昨年王者の秋葉有一は予選開始直後にコースオフを喫したものの予選終盤に2分15秒607までタイムを縮め、3番手グリッドを手にしている。

クラス2決勝は予選トップの飯田がスタートで首位をキープしたが、僅差でピタリと追った篠原が1周目の90度コーナーでオーバーテイク。そのままペースを上げると飯田を一気に突き放して、開幕戦の富士以来となるシーズン2勝目を決めた。3位のパパシューは1周目に5番手まで順位を落としながらも、前走車の接触もあり3戦連続表彰台を手にしている。

「菅生が悔しいレースだったので、何が何でも獲るつもりで挑みました。予選タイムは飯田選手に離されていたんですが、レースタイムはそこまで差がなかったので、とにかく1周目のタイヤが温まりきる前に抜きたいと思っていました。最初の1周の間にかなりドラマがありましたね。スリップストリームを使って、90度コーナーでインをさして、そこからはなんとか逃げ切りました」と、篠原はレースを振り返った。

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