F1パイロットが語る最新ロータスの走りの「味」とは?

新型ロータス エミーラをジェンソン・バトンがドライブ! 元F1王者による最新ミッドシップスポーツの評価とは

ロータス・エミーラに試乗したジェンソン・バトン
ロータス エミーラとジェンソン・バトン。
ロータスにとって、内燃機関を搭載する最後のモデルとなる「エミーラ」。新時代のロータスを告げる1台となるだけに、その出来栄えには大きな注目が集まっている。走りの味は、これまでのロータスとはどう違うのか。どう進化したのか。元F1チャンピオンのジェンソン・バトンが語る。

Lotus Emira

ロータスの新時代を告げる最新スポーツ

ロータスは新型車「エミーラ」を、2021年7月6日に世界初公開した。エリーゼ、エキシージ、エヴォーラの年内生産終了を発表した同社にとって、エミーラは唯一にして、最後の内燃機関モデルとなる。同時に、生産・研究設備からアーキテクチャー、モデルポートフォリオを大刷新中のロータスにとっては、新時代を告げる重要なプロダクトだ。

いわば新生ロータス渾身の一作といえるミッドシップスポーツのエミーラに、ジェンソン・バトンが乗った。聖地ともいえるヘセルのテストトラックを30周以上もラップした元F1世界チャンピオンの口から飛び出したのは、こんな言葉だった。

「ロータスといえば低速コーナーでのしっかりしたメカニカルグリップに定評がありますが、エミーラは高速コーナーでもたっぷりのダウンフォースが生まれる。どんな運転をしているときでも、素晴らしいバランスを感じることができるはずです。本当にずば抜けていますよ。僕もすでに大ファンです」

すべてが体になじむコクピット

ロータス エミーラをヘセルで駆るジェンソン・バトン

何万人もの視聴者が見守る中、ライブストリームでロータス エミーラをドライブしてみせたジェンソン・バトン。

運転のプロフェッショナルはもちろん、すべてのドライバーにとって、コクピットでぴたりと正しいポジションを最初に見つけられるかどうかは重要な鍵である。エミーラのコクピットについて、バトンはこう説明する。

「しっくり体に馴染むように感じました。セレクトレバーとステアリングホイール、ペダルといったすべてのポジションがあるべき場所にある。これが最初から大きな安心をもたらしてくれるんです。インフォテインメントシステムもいいですね。必要な情報をすべてカバーしていて、かつすごくシンプルです」

なによりバトンを驚かせたものとは?

ロータス エミーラをヘセルで駆るジェンソン・バトン

エミーラでヘセルを30周以上ラップしたジェンソン・バトンは、すっかり「大ファン」に。そのドライビングはもちろん、価格設定にも衝撃を受けたという。

日常的な使い勝手を重視した機能性や実用面もエミーラは兼ね備えている。ロータスにそんなものは求めていないという人もあるいはいるかもしれないが、バトンはこう語る。

「ロータスの純粋なる愛好家も、きっとエミーラを気に入るでしょう。初めてロータスに触れるという人たちは、インテリアの高級感に惹かれるはず。シートとコクピットにひとたび身を落ち着ければ、背中を下部分からしっかりと支え続けてくれるので、長旅でもずっと快適でしょうね。ここにきっとみんな驚くのではないでしょうか」

エミーラの快適性にびっくりさせられたバトンだったが、なにより彼を驚愕させたのがその価格であったという。

「まだ衝撃が収まりませんよ。6万ポンド(約915万円)以下からの価格設定だなんて素晴らしいじゃないですか。たくさんの人が手にすることができる可能性があるっていうことですからね。“ジュニアスーパーカー”なんて呼ばれていますが、多くのスーパーカーはそれなりの値段がするものです。それに、そういうスーパーカーのほとんどよりも、ずっと快適なんですから!」

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著者プロフィール

三代やよい 近影

三代やよい

東京生まれ。青山学院女子短期大学英米文学科卒業後、自動車メーカー広報部勤務。編集プロダクション…