ロータスの最新ミッドシップスポーツ、エミーラがついにデビュー!

ロータス エミーラが全貌を公開! 最後の内燃機関にはトヨタ製V6とAMG製直4ターボの2種類を用意

かねてより予告されていたロータスの最新モデル「エミーラ」がついに全貌を表した。お家芸であるライトウェイト性能はもとより、AMG製の強力な直4ターボも選択肢に加えた新生スポーツカー。現在判明しているエミーラの実情に迫る。

Lotus Emira

車両価格は邦貨約915万円から

ロータスは2021年7月6日、新型スポーツカー「Emira(エミーラ)」を世界初公開した。年内に生産を終えるエリーゼやエキシージ、エヴォーラの後を継ぐエミーラは、ロータスにとって「最後の燃焼エンジン搭載モデル」となる。車両価格は本国で6万ポンド(約915万円)から。同日より世界各地の販売店で予約受付を開始、デリバリー開始は2022年春を予定している。 ロータスの最新ミッドシップスポーツ、エミーラがとうとう全貌を明らかにした。全長4412×全幅1895×全高1225mmと、エヴォーラよりわずかに大きなボディを持つ2シーターモデルで、ホイールベースはエヴォーラと同値の2575mmとなっている。ベースとなっているのは、アルミの押し出し材を使用した軽量な「スポーツカー アーキテクチャー」だ。

ロータス エミーラの俯瞰目ビュー

ロータスにとって最後の内燃機関搭載モデルとなる「エミーラ」が、ついに全貌を明らかに。リヤにエンジンをミッドシップする2シーターレイアウトを採用する。

お馴染みのV6に加えてAMG製直4を用意

気になるエンジンには、2種類のガソリンユニットが用意された。導入モデルとして限定発売する「ファーストエディション」には、エキシージやエヴォーラに搭載されてきたトヨタ製のスーパーチャージド3.5リッターV6を搭載。そして、2022年夏にはAMG製の2.0リッター直列4気筒ターボを積んだエミーラが登場する。 エミーラの開発にあたり、ロータス×AMGという初のタッグが実現した。車体後部に横置き搭載するAMG製の直4ターボは、新しいインテーク/エキゾーストシステムを組み合わせた完全なる“ロータス仕様”。ヘセルの経験豊富なエンジニアたちがチューンし、ロータスらしいキャラクターを作り上げたという。

ロータス エミーラのデザインスケッチ。インテリア

ロータス エミーラのインテリアのデザインスケッチ。MTのシフト回りには、かつての名車エスプリにインスパイアされたデザインを取り入れているという。

マニュアルトランスミッションも健在

トランスミッションは「マニュアル、オートマティック、そしてデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)から選択できる」と公式資料には書かれているが、トヨタ製V6モデルがMTもしくはAT、AMG製直4モデルはDCT、という組み合わせになると予想される。 エンジン別のパワースペックは現時点で不明だが、「最高出力は360〜400hp、最大トルクは430Nm」であり、「0-100km/h加速は4.5秒以下、最高時速290km/h」であること。そして車両重量は「最も軽量な仕様で1405kg」であることは明らかにされた。

ロータス エミーラのサイドビュー

ロータス エミーラのサイドビュー。ロータス流のドライビングパフォーマンスを徹底的に追求する一方で、ADASや十分な収納スペースといった、現代車基準の機能性も兼ね備えている。

先進運転支援システム(ADAS)にも対応

現行エリーゼの導入時から採用している、アルミニウム製シャシーのもつ魅力はすでに十分なお墨付きとなっている。今回エミーラが採用するのはその進化形といえるシャシーであり、「これまでのロータスのシャシーとはすべてのディメンションが異なり、生産もまったく新しい施設で行う」と公式資料にある。シャシーの製造は、ヘセルから数マイル離れたノリッジにあるサブアッセンブリ施設であるロータス・アドバンスド・ストラクチャーズが担当する。 フィーリングを重視するロータスらしく、電動の油圧式パワーステアリングを採用。走行モードは日常づかいに相応しい「ツアー」と、ドライバーズパック装着モデルにはよりスポーティな乗り味となる「スポーツ」を設定する。さらに、ACCや衝突予防システム、標識認識機能、車速制限機能、車線逸脱警告、リヤクロストラフィックアラート、車線変更アシスト機能といった先進運転支援機能(ADAS)も用意している。

ロータス エミーラのインテリア

ロータス エミーラのコクピット。センターコンソールの赤いフタの下には、エンジンのスタート&ストップボタンが。写真はATモデルだが、MTモデルではリンク機構が露出したお馴染みの“景色”を用意しているという。

荷物の置き場にはもう困らない

コクピットまわりの景色は一新。体の触れやすい部分にはソフトパット材を使用し、マテリアルも高級感のあるもので統一している。メーターは12.3インチの液晶画面となり、センターにも10.25インチのタッチスクリーンを設置。シートサイズや視界の広さも徹底的に追求し、高身長のドライバーからそうでないドライバーまで、幅広いカスタマーがロータスのドライビングを楽しめるよう設計したという。その一方で、MTモデルではリンク機構が露出したお馴染みの“景色”も用意しているという。 キャビン真ん中には2つのカップホルダーと携帯電話を置けるスペースを設置。“使える”グローブボックスはもちろん、ドアポケットにも500mlのボトルを収納できるなどユーティリティも刷新した。さらにシート背後にも208リットルの収納スペースがあり、エンジン後方にも151リットルの空間(機内持ち込み手荷物サイズに対応)を確保。ロータス乗りに無駄な荷物など無用、とやせ我慢をする必要はなくなったと言えるだろう。

ロータス エミーラのフロントノーズ

新時代のロータスを象徴する第1弾のプロダクト、エミーラ。フロントノーズには、ロータスの新しいエンブレムを装着している。

“小さなスーパーカー”のような大迫力

エミーラは、次期型フルEVハイパーカーとして開発が進む「エヴァイヤ」とデザイン言語を共有している。流れるようなシルエットや塊感のあるキャビン、筋肉質なリヤセクション、大胆なベントデザインなどを採り入れ、“小さなスーパーカー”と呼びたくなるような、迫力ある外観を実現している。 ヘッドランプはフルLEDを標準装備とし、翼をモチーフにしたツインブレードデザインを採用。ボンネットには新しくなったロータスのロゴを初めて装着し、車名のエンブレムはCピラー部へ溶け込むように配している。

ロータス エミーラのエンジンコンパートメント

ロータス エミーラのエンジンコンパートメント。選ぶべきはお馴染みのV6スーパーチャージャーか、はたまたAMG製の横置き直4ターボか。悩ましい選択である。

コンベンショナルな空力パーツに宿るロータス流哲学

タイヤサイズは全車20インチで、標準仕様がグッドイヤー製イーグルF1スーパースポーツ、有償オプションとしてミシュランのスーパースポーツ カップ 2を用意。いずれのタイヤもエミーラのために専用開発されたものである。 空力性能の追求は、ロータスが創業以来一貫して守り続けてきた開発テーマのひとつ。エミーラもその例に漏れず、公道からサーキットまで、あらゆるシチュエーションで卓越したパフォーマンスを発揮するよう、車両全体のエアロダイナミクス性能を鍛え上げてきたという。アクティブに稼働する可変デバイスを用いることなく、コンベンショナルな手法でスポーツカーに相応しい空力特性を実現しているのもロータス流だ。

ロータス エミーラのフロントビュー

ロータス エミーラは、2021年7月8日〜11日のグッドウッド フェスティバル オブ スピードで公の場初のお披露目となる。

ロータスの新章を告げる重要なプロダクト

ロータスはいま、創業80周年を迎える2028年に向けた戦略「ビジョン80」を押し進めている。エミーラは、その戦略のもとに生まれた最初のプロダクトであり、次の時代へと踏みだそうとしているロータスにとって、新章の幕開けとなる1台だ。 車名の「Emira」はいくつかの古代言語に由来する単語であり、「リーダー」や「司令官」といった意味合いをもつ。世界の主要なマーケットすべてをターゲットに開発したグローバルモデルであるエミーラは、その名のとおり、今後ロータスの看板をより広く世界へ浸透させるための旗振り役を務めていく。

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著者プロフィール

三代やよい 近影

三代やよい

東京生まれ。青山学院女子短期大学英米文学科卒業後、自動車メーカー広報部勤務。編集プロダクション…