至高のハイパースポーツが日本国内で正規販売スタート

5億円超の「ブガッティ ボリード」予約受付開始! 最高速度500km/hを実現するサーキット専用のモンスターマシン

ブガッティ ボリードのフロントスタイル
ブガッティ ボリードのフロントスタイル
サーキット専用マシンとして開発された「ブガッティ ボリード」。同社の看板モデル「シロン」を凌駕する性能が与えられた至高のハイパースポーツの走りが気になる向きも多いだろう。現時点で判明している詳細も含めて、最新情報をお届けしよう。

Bugatti Bolide

北米・ペブルビーチでお披露目された最新ブガッティ

ブガッティ ボリードのフロントスタイル
ボリードに注がれたデザインは、ブガッティのスタイル哲学である“form follows performance”というアプローチを極限的に踏襲。このデザインは、1920年代に空前の活躍をしたブガッティのモータースポーツの歴史に対して敬意を表したものという。

輸入車販売大手のスカイグループは、同社が運営するブガッティ東京(BUGATTI TOKYO)」を通じて世界限定40台となる「ブガッティ ボリード」の予約受付を開始した。

ブガッティ ボリードは、2021年8月に北米のペブルビーチで開催された自動車の祭典「モントレーカーウィーク」にてお披露目。その際に40台限定のサーキット走行専用モデルとして、2024年からのデリバリーを発表していたが、その希少なマシンが日本国内でも正規モデルとして販売される。なお、気になる価格は400万ユーロ(約5億1600万円)とアナウンスされている。

シロンとは異なる手法でスーパースポーツを体現

ブガッティ ボリードの走行シーン
サーキット専用マシンとして開発されたボリード。国内導入される車両も公道走行ができない純粋なレーシングマシンになる。

多数のエアダクトと繊細なフロントエンドは、ブガッティ・シロンとは異なるイメージ。車体の地上高を極力低く抑えたことやルーフのエアインテーク・スクープなど、空力的に洗練されたF1やLMP1のレーシングカーを彷彿とさせる。Xシェイプのリヤシルエットを体現するボリード専用のウイングとの相乗効果で圧倒的なダウンフォースを発生するという。

当初よりボリードはレーストラックで走行することを主眼として開発が行われており、今回発売される市販モデルもFIAの安全規定に適合したサーキット専用マシンとして世に送り出される格好だ。

8.0リッターのW型16気筒4ターボユニットは1850馬力を発揮

ブガッティ ボリードの走行シーン
HANSシステムへの対応や自動消火システム、圧力式燃料補給システム、セントラル・ホイール・ロック、6ポイント・セーフティ・ベルト・システムなど、FIA規定に基づいた装備も装着される。

専用開発された8.0リッターW型16気筒エンジンは、最高出力1850ps/最大トルク1850Nmを発揮。高回転域でも十分なパワーを発揮できるようチューニングが施され、その加速はシロンよりも強烈という。また、4つのターボチャージャーやトランスミッション、 ディファレンシャルや冷却システムにも手が加えられるなど、高出力と耐久性を発揮するパワーユニットに仕上げられている。

40台のボリードのためにだけに開発されたカーボンモノコックシャシーを組み合わせることで、1240kgの車重を大幅に上回るダウンフォース(2600kg=320km/h時点)も実現。AWD駆動により静止状態から100km/hまでを2.17秒で駆け抜けるローンチ性能と500km/hに達する加速性能を持つ。

フランス語で“火球”を意味する名を冠したブガッティ ボリード。サーキット専用マシンとはいえ、即座に完売する可能性は極めて高いだろう。

【SPECIFICATIONS】
ブガッティ ボリード
エンジン:8.0リッター W型16気筒+4ターボ
最高出力:1850ps
最大トルク:1850Nm
トランスミッション:7速デュアルクラッチ「DSG」
駆動方式:4WD
車両重量:1240kg
0-100km加速:2.17秒
最高速度:500km/h
※サーキット専用モデル、 公道走行不可

【問い合わせ】
ブガッティ 東京(BUGATTI TOKYO)
TEL 03-3447-1909

キーワードで検索する

著者プロフィール

原 文昭 近影

原 文昭