アストンマーティンが英国の政府系機関から900万ポンドの資金調達

アストンマーティンが英国政府系団体から獲得した大規模な研究開発費の使い道とは?

今回、アストンマーティンに対して、英国政府が立ち上げた先端推進システム技術センター(APC)から、大規模な投資が決定した。
今回、アストンマーティンに対して、英国政府が立ち上げた先端推進システム技術センター(APC)から、大規模な投資が決定した。
アストンマーティンは、ラグジュアリーバッテリー駆動電気自動車プラットフォームの研究開発を補完するため、英国の「先端推進システム技術センター(Advanced Propulsion Centre UK:APC)」から900万ポンドの資金を調達したことを明らかにした。

英国政府系団体からの大規模投資

APC=Advanced Propulsion Centre UK(先端推進システム技術センター)は、アストンマーティンが主導する「プロジェクト・エレベーション」へのサポートを決めている。
APC=Advanced Propulsion Centre UK(先端推進システム技術センター)は、アストンマーティンが主導する「プロジェクト・エレベーション」へのサポートを決めている。

アストンマーティンは、英国のビジネス・エネルギー・産業戦略省と自動車協議会が後援する「先端推進システム技術センター(APC)」から、900万ポンド(約16億円)の政府助成金を獲得。現在開発を行う革新的なモジュール式バッテリー電気自動車(BEV)プラットフォームの研究開発を推進させる。

今回、資金が投入される「プロジェクト・エレベーション(Project ELEVATION)」は、アストンマーティンが主導する6社共同研究開発プロジェクト。マニュファクチャリング・テクノロジー・センター、エキスパート・ツーリング&オートメーション、クリエイティブ・コンポジット、ファジー・ロジック・スタジオ、ウォーリック大学は、アストンマーティンと協力し、スーパースポーツからSUVまで対応可能なモジュラー式BEVプラットフォームを開発するための、技術的課題に取り組んでいる。

アストンマーティンのチーフ・テクノロジー・オフィサーを務めるロベルト・フェデリは、今回の資金調達を受けて歓迎のコメントを発表した。

「APCからの資金提供は、私たちの電動化戦略と、絶え間ない革新への取り組みを大きく後押しすることになるでしょう。アストンマーティンが現在開発を続ける、モジュラー式BEVプラットフォームへの投資を行うことで、私たちが掲げる電動化戦略はさらに達成へと近づきます。あらためて、APCの素晴らしい支援に感謝します」

2030年までに全ラインアップを電動化

2024年、アストンマーティン初のプラグインハイブリッド・ハイパースポーツ「ヴァルハラ」のデリバリーを開始、2025年には新型BEVが投入される予定だ。
2024年、アストンマーティン初のプラグインハイブリッド・ハイパースポーツ「ヴァルハラ」のデリバリーを開始、2025年には新型BEVが投入される予定だ。

様々なコンペティションを経て決定された、APCから拠出される政府助成金は、ラグジュアリーBEV用プラットフォームの開発だけでなく、車両の軽量化研究費、デジタルツール・チェーンの構築、従業員の電動化トレーニングへの投資も行われる。

今回の資金調達発表は、アストンマーティンの電動化プログラムにおける新たな一歩となる。同社が掲げる持続可能性に向けた企業方針「Racing. Green」をさらに推進し、今後5年間で電動関連先端技術に20億ポンド(約3600億円)を投じ、内燃機関(ICE)からBEVへと段階的に移行する。

アストンマーティンは、2025年の発売を目標に新型BEVを開発中。2026年までには、アストンマーティンのモデルラインすべてに、BEVやPHEVなどの電動パワートレインがラインナップされる。長期的な目標としては、2030年までにラインナップ全体の電動化が完了する予定だ。

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