目次
Cadillac LYRIQ
世界的に電動化を進めるキャデラック

キャデラックはスイスとスウェーデンにおいて、ラインアップのフル電動化に向けた新規事業を立ち上げており、オーストラリアとニュージーランドには右ハンドル仕様の「リリック」を投入する。
2022年に発売され、数々の賞を受賞した「リリック」は、キャデラック初のEV専用モデルであり、GMのアルティウム・プラットフォームをベースに開発された。グローバル・キャデラックの副社長を務めるジョン・ロスは、右ハンドル仕様の導入について、次のように説明する。
「キャデラックは、強力な製品ラインナップにより、好調なセールスを記録しています。そして、そのビジネスは世界規模に広がりつつあります。右ハンドルの『リリック』の導入は、EVの普及が進んでいる重要市場において、新たなビジネスチャンスとなることでしょう」
「『リリック』は、未来のキャデラックのスタンダードとなるモデルです。シームレスに統合されたテクノロジー、プレミアムなクラフトマンシップ、そして優れたパフォーマンスを実現するための全社員による献身的な努力によって、さらなる進化を遂げました」
右ハンドル化を容易にした「アルティウム」

GMは、非常に柔軟性の高いモジュール式の「アルティウム・バッテリー・プラットフォーム」を導入したことで、右ハンドル仕様の開発をより効率的に進めることが可能になった。これにより、従来キャデラックを導入できなかった新市場を開拓し、さらなる事業の規模拡大が実現した。
今回のオーストラリアやニュージーランド、中国、韓国、メキシコ、カナダ、中東などの市場において、キャデラックのプレゼンスが大幅に向上しているという。「キャデラックの大胆なイノベーションスピリットは、世界中で次世代のアメリカン・ラグジュアリーの認知度を向上させています」と、ロスは付け加えた。
リリックは、オーストラリアとニュージーランドにおいて、2025年モデルとして2024年に発売される。