ジェネシスとヒョンデの関係は、日本でいうレクサスとトヨタの関係に似ている。GV60はGV70とGV80の下に位置するEV専用SUVで、セグメントではレクサスUXをライバルとして開発されている。初代となる現行型は2021年から販売されており、これが初の大幅改良だ。
捉えたプロトタイプからは、ADASセンサーを備えたバンパー下部吸気口の一部とハニカムパターンが明らかになっているほか、サイドインテークのデザインも変更されていることがわかる。
上下に分割されたスプリットヘッドライトは、既存モデルの5個のLEDモジュールの代わりに6個と7個のLEDモジュールが搭載されており、最新のLEDグラフィックスに置き換えられる。
足まわりでは、新デザインのホイールを装着、後部では、リアスポイラーの形状が新設計されている可能性がありそうだ。またリヤバンパーの外観を一新、ボディカラーには、新しいオプションが追加されることも期待されている。
インテリアは最新のインフォテインメントソフトウェアの恩恵を受け、デジタルコックピットの使いやすさが向上すると思われ、ワイヤレスのApple CarPlayとAndroid Autoが搭載される可能性があるだろう。
E-GMPアーキテクチャを共有する、ヒョンデ アイオニック5の改良新型では、既存の77.4 kWhユニットと比較して、より新しくわずかに大きい84 kWhバッテリーパックが積まれたが、GV60にも搭載が期待できるはずだ。この変更とアクティブ エア スカートによりエアロ効果が向上、航続距離が伸びると予想される。
電動パワートレインの変更に関する情報はないため、引き継がれると思われる。ただし、ジェネシスはより多くのパワーとよりシャープなシャーシセットアップをもたらす、パフォーマンス重視のGV60 Magmaでラインナップを拡大する可能性があるという。
GV60改良新型のワールドプレミアは2024年内と見られ、テスラ モデルYを狙い米国市場に導入されると噂されているが、近い将来、レクサスに対抗して日本市場に上陸する可能性は否定できないだろう。