バルセロナの特に特徴的な地域にちなんで名付けられたラヴァル(編注:最近はアートやデザインなどポップカルチャー地区として知られるが、近年まで観光客が立ち入らない・立ち入れない治安状況の地域として有名)は、サイズ的にはボーンのすぐ下に位置し、現在販売されている同社のEVの中で最小モデルとなる。
捉えられたプロトタイプはフルカモフラージュされているが、右フェンダーには充電ポートを配置、後部にエキゾーストシステムは見当たらず、EVであることが濃厚だ。またアグレッシブなディフューザーを装備していることから、パフォーマンスモデルであることもわかる。
量産型ではVW ID.2とMEB Entryプラットフォームを共有、全長は4m強と予想されている。また、フロントアクスルに最高出力226psの電気モーターを搭載し、6.9秒で時速100 km/hまで加速、航続距離は最大440 kmだが、ラヴァルのような小型シティカーとしては妥当な航続距離だろう。
ラヴァルのワールドプレミアは2025年で、スペインのマルトレルの工場で製造される。価格はID.2の25000ユーロ(約398万円)とほぼ同じで、VWグループの最廉価EVとなりそうだ。