日本でも販売好調なマイバッハから至極のオープンモデルが登場!【メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズ】

11月29日に行なわれた発表会には、雅楽師の東儀秀樹さんも登場(左端)。中央はメルセデス・ベンツ グループのメルセデス・マイバッハ部門の責任者を務めるダニエル・レスコーさん。右はメルセデス・ベンツ日本のゲルティンガー剛社長。
メルセデス・ベンツが展開する超高級ブランド「メルセデス・マイバッハ」、そのニューモデル「メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズ」のアジアプレミアが東京で開催された。585hpという最高出力を誇るエンジンも凄いのだが、何と言っても魅力的なのはその佇まい。「マイバッハパターン」と呼ばれるモノグラムを随所にあしらい、エクスクルーシブな世界を演出している。

メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズをアジアで初お披露目!

11月29日、アジア初公開となる「メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズ」の発表イベントが六本木(東京)で開催された。そのニューモデルの紹介の前に、まずは、日本におけるマイバッハ・ブランドの展開について触れておきたい。

メルセデス・マイバッハが発表したニューモデルの画像はこちら

メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズ

日本でアジアプレミアが開催された背景には、同市場がメルセデス・マイバッハにとって戦略的に重要な拠点であることが挙げられる。日本では2015年にメルセデス・マイバッハSクラスが初めて導入されて以来、同ブランドのラインナップは拡充されてきて、現在ではセダンのSクラスに加え、SUVのGLS、そして電動SUVであるEQS SUVを含む3車種4モデルが提供されている。こうした充実した品揃えのおかげもあり、21年から23年まで、年間販売台数が前年比約200台増加するペースの好調な成長を遂げた。

マイバッハブランドの成功を支えるもうひとつの要因は、限定モデルの投入である。ファッションデザイナー、ヴァージル・アブローとのコラボレーションによる「リミテッドエディション マイバッハ バイ ヴァージル・アブロー」や、オートクチュールにインスパイアされた「メルセデス・マイバッハ Sクラス オート ヴォワチュール」など、特別な仕様を継続的に提供してきた。これらの限定モデルはブランドのエクスクルーシブ性を強調し、日本の顧客からも高い評価を得ているという。

リミテッドエディション マイバッハ バイ ヴァージル・アブロー
メルセデス・マイバッハ Sクラス オート ヴォワチュール

22年12月には、世界初となるメルセデス・ベンツのトップエンドモデル専用販売拠点「スターズ@メルセデス・ベンツ銀座」がオープンした。この施設は、メルセデス・マイバッハやAMGといったプレミアムモデルを取り扱う特別な空間として設計されている。今後は日本国内で4カ所に拡大される予定とのことで、各施設ではブランドの世界観を体感できる専用スペースを設け、専門知識を備えた「マイバッハエキスパート」がカスタマーに対応する予定だ。

随所にあしらわれたモノグラムがえも言われぬ高級感を醸し出す

そんなマイバッハにおいて、ブランド史上最もスポーティなロードスターという謳い文句とともに登場したのが「メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズ」だ。ブランドの象徴とも言えるマイバッハパターンがボンネットをはじめ車体の至るところに施されている点が見た目の特徴となっている。ボディカラーはツートーンペイントのふたつのバリエーション(MANUFAKTURガーネットレッドとMANUFAKTURオパリスホワイトマグノ)を用意。これらのカラーデザインは、官能的な美しさと軽快なスポーティさを引き立て、ブランドの哲学を体現しているという。

また、縦のピンストライプを備えたラジエターグリルや、イルミネーション付きの「MAYBACH」ロゴ、クローム装飾などが高級感と精密さを象徴する。21インチ鍛造ホイールやマイバッハパターンを取り入れたアコースティックソフトトップも注目ポイントだ。

メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズ
メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズ
メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズ
メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズ
メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズ

内装は、クリスタルホワイトのMANUFAKTURナッパレザーとシルバークロームのトリムが織りなす特別感で満たされている。このレザーには植物由来のなめし加工が施され、環境への配慮も実現。フローラルデザインを採用したシートや、メッキ装飾が施されたシートバックレストが、視覚的にも触覚的にも高級感を演出する。デジタルコックピットには、マイバッハ独自のスタートアップアニメーションが組み込まれ、ステアリングやステンレスペダルなど、随所にブランドのロゴが施されている。

エンジンは4L・V型8気筒ツインターボ(430 kW/585hp)を搭載。9G-TRONICオートマチックトランスミッションと組み合わせることで、スムーズかつダイナミックな走行を実現。さらに、4MATIC+の四輪駆動システムやリアアクスルステアリングが、優れたトラクションと安定性を提供するという。

静粛性を重視した専用のエキゾーストシステムや快適性を向上させたサスペンションセッティング、ソフトエンジンマウントも採用。コンフォート性能とドライビングプレジャーが両立されたモデルとなっている。

「メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズ」は、25年春にヨーロッパでの市場展開を予定。日本導入は25年の第四4半期を予定している。

メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズ
メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズ
メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズ
メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズ

メルセデス・マイバッハGLS600ナイトエディション(IGS)も50台限定で登場

同日(11月29日)には、メルセデス・マイバッハの特別仕様車「メルセデス・マイバッハGLS600ナイトエディション(IGS)」も発表された。価格は4115万円で、日本では50台限定で販売される。

特徴はツートーンペイント「オブシディアンブラック(メタリック)/モハーベシルバー(メタリック)」と内装色「MANUFAKTURブラックパール」が組み合わされた、内外装のコーディネート。随所にダークシャドークロームパーツやブラックパーツをアクセントとしてあしらっており、控えめな高級感と大人の遊び心とが両立した1台となっている。

メルセデス・マイバッハGLS600ナイトエディション(IGS)
メルセデス・マイバッハGLS600ナイトエディション(IGS)
メルセデス・マイバッハGLS600ナイトエディション(IGS)
メルセデス・マイバッハGLS600ナイトエディション(IGS)

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