新型コロナのパンデミックが流行した中、北米ホンダのデザイナーは移動制限により、新型プロローグのデザインをエンジニアと共同で行うことができなくなってしまっていた。これを受けて、プロローグのデザインを担当したロサンゼルスのホンダデザインスタジオのスタイリングチームは、グローバルなデザインチームと開発チームの間の溝を埋めるために、VRの利用を加速させていた。

ロサンゼルスにあるホンダのデザインチームは、VRを活用することで様々なエンジニアリンググループやデザイングループとのオンライン連携を充実させた。コンピューター支援設計モデルにより、グローバル設計チームは即座にフィードバックを受け、EVモデルに関連するクレイモデリング、色、素材、仕上げの改良が充実した。その結果、プロローグのデザイン開発は計画通りに進んだだけでなく、リアルタイムのグローバルコラボレーションにより、チームの能力向上と高精度なVRデザインが充実され、これまで以上に高い連携の取れた車両デザインが実現された。
ホンダ・プロローグでは、フルサイズのエクステリア・クレイモデルで細部を磨き上げるという伝統的なデザインプロセスも実施されたが、インテリアデザインの実行は主にVRとAR技術で行われた。インテリアデザインでは、これらのバーチャルな手法がデザインプロセスを一変させ、無限の色や素材の適用を視覚化することができ、コラボレーションを向上させ、より迅速なフィードバックが実現された。
2023年型の新型ホンダ・パイロットは、ロサンゼルスに拠点を置くチームが製品評価にVRを使用した最初の生産モデルとなった。これは、カラー、マテリアル、フィニッシュのチームがすべてのトリムを全体的に可視化し、開発を円滑化するだけに留まらず、ロサンゼルス現地の開発現場と日本のデザインスタジオ間で即座にフィードバックができるようにするための貴重なテストとなった。ホンダ・デザインスタジオのVR技術リーダーを務めるマチュー氏は、「VRテストの実施により、ホンダ本来の感情や人間味あふれるデザインコンセプトを継続して皆さまにお届けすることができます。」と述べた。新型ホンダ・プロローグは今後数か月の間に発表され、新型ホンダ・パイロットは今月に北米市場向けに発売される予定となっている。