プロペラシャフトのブーツがなーい! 35年前のジムニーを「スズキ愛車無料点検」に出してみた!

1986年式(35年前)のスズキ・ジムニー(JA71C)を「スズキ愛車無料点検」に出してみた!

1986年式ジムニー)を「スズキ愛車無料点検」に出してみた
なんともうれしい「スズキ愛車無料点検」。対象車は2021年以前のスズキ車だから、我が1986年式スズキ・ジムニーも対象だ。これは行って診てもらわねば、ということで行ってきた。我がジムニーの健康状態は如何に?
TEXT & PHOTO◎伊倉道男(IKURA Michio)

なんともうれしい「スズキ愛車無料点検」。対象車は2021年以前のスズキ車。おお、我が1986年式、35年前のスズキ・ジムニー(JA71C)も対象車だ。スズライトでもフロンテクーペでも良いわけだ。これは何とも嬉しいキャンペーン。期間は2021年6月から9月末まで。おっと、もう9月。対象車オーナーはお近くの販売店を検索!このチャンスをお見逃しなく。

駐車場へ。スズキ・ジムニー(JA71C)は旧軽自動車の規格。幅139cm、長さは319cm。小さい。

スズキ愛車無料点検

「スズキ愛車無料点検」は点検項目は15項目。
エンジンオイル、冷却水、Vベルト、ブレーキオイル、バッテリー液、エアークリーナーエレメント、ブレーキペタル、パーキングブレーキ、ワイパー関係、エアコン、ホーンと灯火装置、トランスミッション、トランスファーのオイルの漏れ、ホイールナットの緩み、タイヤゴムの空気圧。

明るい店内。垂れ幕に新型ハスラー誕生!「そうだなぁ、HYBRID Gターボの4WD・CVT」。カラーは「シフォンアイボリーメタリック」が良いなぁ。

これはクルマにとって過酷な夏場に嬉しい項目。項目以外にも対面してお話ができるので、「日頃これなに?」とかの疑問も、きっと教えてくれると思います。

今回お願いしたディーラーは㈱スズキ自販南東京 スズキアリーナ多摩境さん。

スズキアリーナ多摩境
 • 〒194-0215 東京都町田市小山ケ丘2-2-9
 • TEL:042-794-8810
 • 営業時間:ショールーム10:00~18:00
 サービス受付10:00~17:30
 • 定休日:火曜日、水曜日 
エンジンルームの点検から。まずはバッテリー。

実はお伺いするのは初めて。ドキドキしながら行くとしよう。

到着すると「こちらへどうぞ!」とお客様駐車場へ案内をして頂ける。なんかこの近代的なディーラーに、なんとも35年前のスズキ・ジムニー(JA71C)は不釣り合い。でも、「貴重なクルマですね」と老兵のスズキ・ジムニー(JA71C)には何とも嬉しい言葉をいただく。

バッテリーテストのレポート。電圧、12.74ボルト。充電量99%。良好。

受付を済ませて点検です。撮影のためにピットへ入る許可もいただいています。

まずはエンジンルーム。バッテリーの健康診断。おお、合格。エンジンオイルも冷却水も問題なし。エアークリーナーは汚れてますね。ファンベルトはかなり劣化。これは早急にチェンジせねば。

次はリフトアップされて下回りの点検です。オーナー自ら点検するにはかなり大変な下回り。しかも無料。

フロントナックルシール損傷による滲み。当然ながら左右両方。かなり重傷。がっくり。

下回りで大問題が発見される。「フロントナックルシール」損傷による漏れ。しかも左右。次々に出て来る問題点。はい、トランスミッションのオイル漏れ。あぁ……。オフロードを走っているからね。無理もさせております。

そしてプロペラシャフトにあるはずのブーツがない。さっと見ただけでブーツがないのに気が付くのは、やはり長くスズキ車に関わってきているメカニックだ。リヤデファレンシャルギヤからの異音あり。たった20メートル、スズキ・ジムニー(JA71C)を移動しただけでこの異音にも気が付いてくれる。

トランスミッションケースのオイル漏れ。
プロペラシャフトのブーツがない!

この何カ所もある油脂類の漏れは35年の歴史でもある。イギリス車好きのオーナーは、「なぁに、漏れるのはオイルが入っている証拠!」なんて楽しんでいるけれど、そうもいかないよね。なんとかせねば。

「最後になにか気になっていることはありませんか?」と聞かれた。
「そう、湿気の多い時に少しエンジンが不調になるのですよ。そこで今回はプラグコードを換えたいと思うのです。」

パーツリストをプリントしていただきパーツ番号を確認。

「はい。午後にはパーツが入ります。」

チェックシートはこんな感じ。コメント欄を読みましょう。

スズキはとても旧車ファンに優しいのだ。35年前のスズキ・ジムニー(JA71C)にも対応してくれる。すべてのパーツがあるとは言い切れないけれど、以前ウインドウを上げ下げする手動のレギュレーターハンドルも買えた。インテークマニフォールドもマフラーもまだ購入ができると言う。

「あ、そう言えば、エアコンがちっとも効かないのよね。涼しい風が出ないのよ」
「はい。このクルマにはエアコンは装着されておりませんので」
「ですよねぇ」

点火系、ディストリビューター周りのパーツリスト。「19」「17」で品番を拾う。
「午前中にオーダーしたプラグコードは午後には入荷します」3気筒なので3本とコイルからディストリビューターへのコードが1本。
新しいプラグコード。スズキではハイテンションコードと呼ぶ。プラグへのコードは3本セットで購入。品番は33705-80710。長さはすべて同じ。1本でも発注可。コイルからディストロビューターへのコードはハイテンションNO.1。品番33710-83020。
コードを換えていない時のエンジンルーム。プラグコード、コイルは社外品。汚れてはいるが、とりあえずファンベルト以外は問題無し。
純正部品なので黒。アイドリングが安定。
長く付き合うあう愛車。「スズキ愛車無料点検」感謝!

「スズキ愛車無料点検」キャンペーンは9月末まで。対象となるスズキ車をお持ちなら、お近くの「スズキ愛車無料点検」を実施しているディーラーを検索!下のURLを今すぐクリックだ!

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著者プロフィール

伊倉 道男 近影

伊倉 道男

フォトグラファー。国学院大学法学部法律学科卒。アパレル会社にて総務人事、営業を経験。その後、但馬 治…