目次
1. 持続可能なタイヤを「創る」、タイヤを原材料に「戻す」取り組み
ブリヂストンは、環境長期目標として設定した「2050年 カーボンニュートラル化、100%サステナブルマテリアル化」を目指し、バリューチェーン全体で、共創をベースにした持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速させている。
■「創る」:グアユールの実用化
タイヤの原材料である天然ゴムを再生可能資源として持続的に確保していくため、代替原料として、グアユールの実用化を推進し、天然ゴム資源の多様化に取り組む。グアユールは、米国南西部からメキシコ北部に広がる砂漠に自生する、干ばつ耐性が高い低木で、綿などの植物に対しておよそ半分の水で栽培することが可能。また、グアユールを多く植栽することでCO2吸収の増加に貢献するなど、環境負荷の低減にも寄与する。2022年8月には、グアユール由来の天然ゴムを使用したタイヤが初めて「NTT INDYCAR SERIES」にて装着されるなど、実用化・事業化へ向けた取り組みが加速されている。
■「戻す」:EVERTIRE INITIATIVE
使用済タイヤを資源としてとらえ、タイヤを原材料に「戻す」リサイクル事業を推進させる。タイヤ・ゴム業界のリーディングカンパニーとして、幅広い共創を呼びかけ、リサイクルを先導する活動を、タイヤの価値が常に循環し続ける社会を創るという想いを込められて名付けられた「EVERTIRE INITIATIVE」として始動。タイヤのリサイクルを通じた資源循環の実現に、グローバルで挑戦する。一例として、米国ではLanzaTech社とのパートナーシップを通じて、同社の持つ炭素回収およびガス発酵技術を用いたリサイクル技術の開発に取り組んでいる。
2. タイヤ基盤技術「ENLITEN」などで、カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を足元から支える取り組み
乗用車用プレミアムタイヤの「EV時代の新たなプレミアム」と位置付けるタイヤ基盤技術「ENLITEN」を、商品、ビジネスモデルへと価値を拡大していくことを中核に、EV向けに開発された空気バネといった「断トツ商品」でもEVの普及を支え、それをセンシング技術でつなげるリアルタイムモニタリングなどを実現することで、顧客がタイヤを「使う」段階でも価値を増幅させる。EVに最適なタイヤと空気バネをデジタルで連携し、使用状況を把握・予測することで、顧客の安心・安全な運転を支えると共に、CO2削減・資源生産性向上などサステナビリティへも大きく貢献する。
■革新的なタイヤ基盤技術「ENLITEN」を搭載したEV向けタイヤ
「EV時代の新たなプレミアム」として位置付ける、環境性能と運動性能を両立する革新的なタイヤ基盤技術「ENLITEN」(エンライトン)を搭載したタイヤを拡大。タイヤ転がり抵抗の低減によりEVの航続距離の延長と電費を改善するとともに、軽量化、耐摩耗性能の向上による省資源化などEVに求められる性能のカスタマイズを実現する。
■Firestone Airideの EV向け空気バネ
空気バネはサスペンションとして機能する自動車部品で、乗り心地や操安性といった基本性能に加え、EV向けには電費の向上やバッテリーの保護に貢献する。
3. リアルXデジタルで、顧客ごとりにカスタマイズしたソリューションを提供する取り組み
ブリヂストン独自のリアルXデジタルプラットフォームを活用し、プレミアムタイヤ、メンテナンスサービス、タイヤ摩耗予測などを一つのパッケージとして、顧客一人ひとりにカスタマイズして提供するソリューションを拡充させる。顧客に寄り添い、安心・安全な運行をサポートすると共に、生産性、経済価値の最大化をリアルとデジタルを融合したソリューションで支える。
■Bridgestone Mobility Solutions (BMS)
デジタル活用した車両運行予測、タイヤ摩耗予測により、車両のダウンタイムを削減するとともに、効率的なタイヤ交換・メンテナンスサービスをカスタマイズして、個人、大規模運送業者様問わず、幅広い顧客にソリューションを提供する。さらに、デジタル決済などのオンラインサービスで、より早く、より容易にサービスを利用できる取り組みを進める。米国で先行するモバイル車両メンテナンスサービスでは、ボタン一つでブリヂストンのサービスネットワークに繋がり、一人ひとりのニーズに合わせたベストなサービスを選択することができる。
CES 2023概要
開催時期 | 2023年1月5日(木)~ 1月8日(日) ※ 1月3日(火)~1月4日(水)はメディアデー。 |
開催場所 | 米国・ラスベガス |
ブリヂストンブース | LVCC(ラスベガス・コンベンション・センター) Booth 5867 in West Hall(西側ホール ブースNo. 5867) |