小回り抜群なトヨタ最小コンパクトカー「トヨタ・パッソ」【最新コンパクトカー 車種別解説】

トヨタの5ナンバー枠で一番コンパクトなモデル「トヨタ・パッソ」。 街なかでの小回りは軽自動車並みに良く、前席がベンチシートで乗車側から反対シートへの移動もラクラク。家族の送迎や買い物など、普段のどんな場面でもうれしい便利さを随所に感じるクルマと言える。
REPORT:竹岡 圭(本文)/塚田勝弘(写真解説) PHOTO:神村 聖 MODEL:森脇亜紗紀

内外装を差別化した2モデル 便利な収納は日常使いを追求

軽を除いたトヨタのラインナップの中で、一番小さなモデルとなるパッソ。ダイハツ・ブーンとの兄弟車種となり、軽自動車よりひと回り大きいという感じ。

エクステリア

全幅を1665mmに抑えたコンパクトサイズが特徴で、最小回転半径は軽自動車並 みの4.6m。丸目が愛らしい「MODA 」系と、キリッとした 顔つきの「X 系」を設定。後ろ姿を引き締めるリヤスポイラーは全車に標準装備。

軽自動車は4名しか乗れないので、5人乗りというスペースの余裕と、軽自動車の660ccに対し、1.0lエンジンの余裕が欲しいという方がチョイスしやすいモデルと言える。

インストルメントパネル

センタークラスターにシフとエアコンパネルを配したシンプルな設計で、操作性は良好。2021年春の一部改良で、「X “L package”」にシルバーとピアノブラック調加飾のオーディオクラスター、サイドレジスターリングを用意した。

そんなパッソの最大の魅力は、取り回しの良さだろう。現行モデルは三世代目になるのだが、初代からずっと小回り性の高さでは群を抜いている。標準装備のタイヤが14インチということもあり、最小回転半径も4.6mと、軽自動車とほぼ変わらない。どんなところも躊躇なくともに走って行ける相棒のような存在と言っていい。

居住性

さらに、前席にはベンチシートを採用。左側から乗っても、室内でスッと運転席に移動できる。小物入れ系もしっかり隠す収納ができるように工夫が凝らされているなど、日常の便利さへの気遣いを感じる。

うれしい装備

高さのある前席センターアームレストは、掛け心地の良さに寄与する。 下はリッド付きの収納になっていて、スマホや財布などの小物が入る。
月間登録台数   3203台(21年11月〜22年4月平均値)
現行型発表    16年4月(一部改良21年4月)
WLTCモード燃費   21.0 km/l ※FF車

ラゲッジルーム

だからこそ選択肢が多いのかもしれない。エントリーモデルとなる「X」から始まり、パッケージパックがふたつ用意されるほか、「MODA」という名称のデザイン違いモデルもあるのだ。こちらはヘッドランプの形状から始まり、ツートーンルーフの採用や、さらにはインテリアも異なるので、感覚的にまったく違うクルマと言えるくらいの差がある。さらにFFと4WDがすべてのグレードに用意されているので、自分にピッタリの一台が見つかるハズ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.142「2022-2023 コンパクトカーのすべて」の再構成です。

http://motorfan-newmodel.com/integration/142/

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部