フォルクスワーゲンが都会向けスモールEVのコンセプト「ID.LIFE」を世界初公開! 2025年までに市販モデルの発売目指す

フォルクスワーゲンは9月6日からドイツ・ミュンヘンで開催されている国際モーターショー「IAA MOBILITY 2021」において、コンパクトクロスオーバーのスモールEVコンセプト「ID.LIFE」を世界初公開した。

車内を小さな映画館やゲームセンターにしたり、リラックスしてオープンエアを楽しんだりすることも可能

フォルクスワーゲンは「ACCELERATE」戦略により、eモビリティへの変革を再び加速し、さらに多くの人々が持続可能なモビリティにアクセスできるようにするため、当初の計画よりも2年早い、2025年までにスモールカーセグメントの「ID.」モデルを、約2万ユーロ(約260万円)で発売する。今回「IAA MOBILITY 2021」で初披露されたコンセプト「ID.LIFE」は、それがどうあるべきかを示したものだ。

なお、同社は「ACCELERATE」戦略により、2030年までに欧州における車両販売全体に占める電気自動車のシェアを少なくとも70%に、北米と中国で少なくとも50%に増やすことを目指している。

都会向けスモール EV の開発にあたり、フォルクスワーゲンは、人々とその共有体験を中心としたビジョンを策定した。このコンセプトカーは、持続可能性とデジタル化を、きわめて多用途な使い勝手を持つ車両に組み合わせている。「ID. LIFE」は、例えば、車内を小さな映画館やゲームセンターにしたり、リラックスしてオープンエアを楽しんだりすることも可能だ。

フォルクスワーゲンブランドのラルフ・ブラントシュテッターCEOは、ID.LIFEについて次のように紹介している。
「ID. LIFEは、都会のモビリティにおける次世代の電気自動車に関するビジョンを体現したモデルです。このコンセプトカーによって、2025 年に価格約2万ユーロで発売されるスモールカー セグメントの“ID.”モデルの姿を垣間見ることができます。このことは、より多くの人々が e-モビリティにアクセスできるようになることを意味しています。
私たちは、未来のクルマは今日のクルマよりさらに、ライフスタイルや個性の表現を重視したものになると考えています。未来のお客様は、ただ単にA地点からB地点に移動すること望むのではなく、クルマが提供する体験により興味を示すでしょう。ID. LIFEは、このような考え方に対する私たちの答えなのです」

ドアミラーとルームミラーの代わりに装備されるのはカメラとディスプレイ。基本的な運転機能は、六角形のオープントップステアリングホイールのタッチパネルを介して操作し、スマートフォンを操作システムに統合することもできる。たとえば、スマートフォンやタブレットといった、乗員のデバイスを使用してナビゲーションシステムを操作することが可能だ。デバイスに保存されている音楽、映画、ゲームは、ID. LIFEでシームレスに使用することが可能で、画像や映像はプロジェクションスクリーンに投影することができる。

ID. LIFEは、さまざまなタイプのデジタル体験のパートナーになる。たとえば、簡単な操作でインテリアを映画を見たり、ゲームをしたりするためのラウンジに変えることができる。車内には、ゲーム機やプロジェクター、必要に応じてダッシュパネルから伸びるプロジェクション用スクリーンを装備。その他のデバイスは、室内に設置された230V/16Aの電源に接続することができる。

シートアレンジも多彩で、あらゆる状況やライフスタイルにおいて、乗員の素晴らしいパートナーとなる。たとえばリヤシートの座面や背もたれと同様、フロントシートも完全に折りたたむことができる。これにより、シネマシート、長さ約2mのベッド、積載量を最大化することのできるカーゴバージョンまで、さまざまなアレンジが可能になる。

ID.LIFEのプラットフォームは、フォルクスワーゲンがスモールカーセグメント向けに開発した、MEB(モジュラー・エレクトリック・マトリックス)のスモールバージョンがベース。MEB をベースにした車両が前輪駆動を採用するのは、これが初めてだ。172kW(234ps)を発する電気モーターを搭載し、0~100km/h加速は6.9 秒。容量57kWhの高電圧バッテリーにより、約400km(WLTP)の航続距離を実現する。

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